HAL®を使った歩行訓練動画
HAL®(Hybrid Assistive Limb)とは?
身体に装着することで立ち上がりや歩行などの運動を支援するロボットスーツで、神経・筋難病疾患に対する歩行機能改善のために保険適用が認められています。
人が動こうとしたときにでる信号を読み取り必要な動きを補助してくれるため、筋力が低下して歩行に介助が必要な方に力を貸して、実際に歩く練習ができます。
HAL®の効果「歩行機能の改善」
人の脳から「動かしたい」という自発的な指令信号が、脊髄や末梢神経を介して筋骨格系に伝わり動くだけでなく、実際に「動いた」という感覚を再び人の脳へ戻すことが、機能改善促進の重要なカギとなります。HAL®を装着して定期的に歩行練習を行うことで、HAL®を脱いだ後の歩行改善効果が期待されます。
対象疾患(8疾患)
- 脊髄性筋萎縮症
- 球脊髄性筋萎縮症
- 筋萎縮性側索硬化症
- シャルコー・マリー・トゥース病
- 遠位型ミオパチー
- 封入体筋炎
- 先天性ミオパチー
- 筋ジストロフィー
適応サイズ(HAL® Mサイズ使用)
当院での使用は、HAL®医療用下肢タイプMサイズ1機のみであり、サイズ適用に制限があります
- 適応身長(目安):160~175㎝
- 大腿長:38.0~41.0㎝
- 下腿長:37.0~41.0㎝
- 体重:40~100㎏
HAL®リハビリテーションの流れ
①神経内科外来(大隅医師)の診察を受けていただきます。
上記対象疾患に該当する方でHAL®を用いたリハビリテーションをご希望の方は当院にお越しいただき、神経内科外来の診察を受けていただきます。
●電話でのお問い合わせ:022-771-5111(代表)
●Webでのお問い合わせ:こちらをクリックしてください
●受付時間:8:00~11:30 ●診察時間:9:00~12:00
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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診察日 | ◎午前 | ◎午前 |
②診察により、HAL®の治療実施可能か適応判定を行います。
適応となった場合、入院日を決定していただきます。
1回の入院期間は約3週間程度です。
③入院後、医師の指示のもと、HAL®を用いたリハビリテーションを行っていきます。
入院初日 身体機能評価を実施します。
2日目~ 事前にHAL®を装着してのサイズ調整を行い、HAL®歩行練習を開始します。
1回の入院期間中に9回のHAL®歩行練習(1クール)を実施します。
1回の練習は装着時間を含め1時間程度です。
④1クールのHAL®歩行練習を終えた後、身体機能評価を実施します。
カンファレンスのもと効果判定、治療継続の可否について検討します。
治療継続の場合は次回の入院日を決定します。
注意事項
HAL®が使用できない場合があります(参考)
- 身体サイズが合わない、著しい骨粗鬆症・下肢変形・拘縮がある場合
- 皮膚の疾患等により電極の貼り付けができない場合
- 妊娠中の女性、心臓ペースメーカー装着者
- 認知症、高次脳機能障害、感覚障害が重度の場合
- 関節をご自分で動かすことが困難、明らかな不随意運動がある場合
- 医師が適応外と判断した場合