虫垂炎とは?症状と治療法について

20190308-01

 

こんにちは、看護部スタッフです。
今日は虫垂炎についてのお話です。

虫垂炎とは?

虫垂炎はいわゆる盲腸です。
大腸の一部である盲腸の虫垂に炎症が生じている状態で、小児から高齢者まで幅広い年齢層において発症することのある病気です。

虫垂炎の症状は?

一般的に虫垂炎とは右下腹部の痛みと思うことが多いですが、初期の段階では食欲低下や気持ち悪さ、へそ周囲の不快感などの症状がみられます。
炎症が波及するにつれて、痛みの症状は正中部から右下腹部へと移動するようになります。
炎症が腹膜に広がると、高熱が出たり、炎症のために歩行困難になったりもします。
炎症が進行すると虫垂壁が破れて、膿汁や腸液が腹腔内へ流れ出して腹膜炎を起こして、重症化すると死に至る場合もあります。

虫垂炎の治療法は?

絶食をし、腸菅の安静を保ちながら抗生剤を使用し経過を見る保存療法と手術療法とがあります。
手術の方法では、重症例では開腹手術が選択されますが、比較的負担の少ない腹腔鏡下手術で行われることが多いです。
当院でも腹腔鏡下の手術を行っております。

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穿孔性虫垂炎(虫垂壁が破れたもの)では、時間が経過していない場合にはすぐに手術が行われますが、時間が経過して膿瘍を形成している場合は、抗生剤による保存的治療を一定期間行い、タイミングを置いて手術を行う場合もあります。

感染症が流行っており、症状の判断がしにくいかもしれませんが、重症化する前に症状がある場合は受診されることをお勧めします。