放射線科について
当科は、常勤専門医1名、非常勤専門医1名、放射線技師19名という体制で、泉区の基幹病院の放射線科となっています。設備も320列マルチスライスCT、64列マルチスライスCT、1.5テスラMRI2台、核医学診断装置、マンモグラフィー撮影装置などを完備し、質の高い画像診断を提供しています。
また、地域の画像診断センターとして、広く仙台北部の開業医院、クリニック、病院からの依頼を受け、迅速なCT、MRI、核医学、マンモグラフィー検査を行っています。当科スタッフは、高品質の画像診断を提供できるよう、日々、努力しております。
検査の種類
一般撮影検査
一般撮影検査とは、いわゆるレントゲン撮影のことです。3つのレントゲン室で、胸部をはじめ、腹部、頭部、四肢等さまざまな部位を撮影します。画像はそれぞれデジタル画像として提供します。
CT検査
CT検査とは、被験者の周りからX線を照射して撮影する検査です。回転して照射するので、断層像(輪切り像)が得られます。当院の装置は広範囲を短時間で撮影することが可能であり、必要に応じて断面の角度を変えて画像を作ることや、3D(3次元)画像などを作成して診断能を向上させています。
MRI検査
MRI検査とは、強い磁石と電波を用いて撮影する検査です。CTに比べて検査時間が長くかかりますが、あらゆる断面を撮影することができます。特徴としては造影剤を用いずに頭部等の血管を描出することや、急性期の脳梗塞を描出することができます。MRIはCTやレントゲン撮影とは異なり、X線を使わないので被爆の心配はありません。
※検査中に大きな音がすることがあります
X線透視(X線TV)
X線透視(X線TV)とは、X線による人体の透過像をリアルタイムで観察しながらする検査です。当院の装置は透視のみを使用するもの(脱臼の整復など)や造影剤を使用するもの(胃のバリウム検査など)、カテーテル等を使用するもの(膀胱造影など)があり、多岐にわたり活用されています。
RI検査
RI検査(核医学検査)とは、放射線(ガンマ線)を放出する放射性同位元素(ラジオアイソトープ:RI)を用いた薬を注射して行う検査です。体内から放出されるわずかなガンマ線を専用のカメラで撮影し、特定の臓器や病気を診断します。
マンモグラフィー
マンモグラフィーとは、X線を用いて乳房を撮影する検査です。撮影者は女性技師が行います。当院はマンモグラフィー検診制度管理中央委員会の定める検診施設画像認定を満たしています。また、仙台市マンモグラフィー併用乳がん検診も行っています。
骨密度検査
骨密度検査とは、人体の骨のミネラル成分がどれくらいあるのかを量る検査です。高齢の女性に増加する骨粗鬆症の診断の一助になっています。当院の装置は腰の骨や大腿骨で測定できます。
担当医師
金 成柱
日本医学放射線学会専門医・マンモグラフィ読影認定医