外来診療担当表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | 髙橋 絵利子 |
村川 髙橋 絵利子 |
髙橋 絵利子 |
村川 予約制 |
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眼科について
患者さん一人ひとりを大切にした細やかな診療
2009年7月から外来診療を開始させていただいております。診療は月~金曜日の午前に行っており、眼底検査、緑内障検査、健診、白内障手術(入院、日帰り手術)、糖尿病網膜症や網膜裂孔のレーザー治療、抗VEGF薬の硝子体注射治療、めがね・コンタクト処方等を行っております。
当科でできる援助・指導・相談について精一杯の対応を心掛けていきたいと思います。
皆様のお役に立てるよう、丁寧かつ適切な診察を行えるよう努力していきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
対象疾患
- 白内障
- 緑内障
- 糖尿病網膜症
- 加齢黄斑変性
- 網膜静脈閉塞症
- 結膜炎
- ドライアイ
- 麦粒腫・霰粒腫(ものもらい)
- 翼状片
- 結膜下出血 等
主な疾患・症状・治療について
【白内障】
眼の中にあるレンズ(水晶体)という部分が濁ってしまう病気です。
白内障の多くが加齢によるものですが、ほかにも外傷によるもの、先天性におこったもの、全身疾患を原因とする二次性のものなど様々な原因があります。進行してくると、視力への影響も大きくなります。
⇒以下のような症状がある場合は白内障が考えられます。
- かすんで見える(霧視)
- まぶしい(羞明)
- 物がだぶって見える(複視)
- 明るいところで見えにくくなった(昼盲)
- 白内障の症状で日常生活に不自由が出てきたら、手術を考えるタイミングです。 白内障手術では、濁った水晶体を透明な人工レンズ(眼内レンズ)に置き換えることで、白内障によって低下した視力を回復させることができます。 当院では入院と日帰りでの白内障手術を行っております。 手術に関して気になることがあればご相談下さい。
【緑内障】
物を見るための神経(視神経)が徐々に障害され、次第に視野が狭くなっていく病気です。 病気が進むと見えない部分が出てきたり、見える範囲が狭くなってきたりしてしまいますが、初期の段階のうちには進行がゆっくりであるため視野が障害されていても症状は感じられません。
⇒緑内障の診断のためには、無症状の場合でも、一度でも検診を受けてみることや、定期的な検査などが重要になります。
- 視野の中で部分的に見えにくい部分がある
- 視野が狭まってきた
- 真ん中の周りが見えにくい
- 視力が落ちてきた
- 筒の中から覗いているような見え方になった
- まぶしい
- 突然頭痛や吐き気、眼の痛みが出てきた、視界が白くぼやけてきた(急性緑内障発作)
緑内障は個人の眼の構造や発症の仕方によっていくつかのタイプにわけられますが、いずれのタイプでも治療の一番の目的は眼の圧力(眼圧)を下げて病気の進行を抑えることです。 視野障害が進行する速さは患者さんによって大きな差があり、進行してしまった視野障害は現代の医療ではまだ元に戻すことが出来ないので、緑内障は早期に発見できたかどうか、そしてその後の治療とフォローアップが重要になります。
【糖尿病網膜症】
糖尿病網膜症は、糖尿病腎症・神経症とともに糖尿病の3大合併症のひとつであり、糖尿病によって網膜の細かな血管が弱くなり、次第に網膜が障害されていく病気です。高血糖の状態が長く続くと、網膜の血管が変化して血液の成分が血管の外へ漏れ出してきたり、逆に網膜の血流が途絶えてしまったりします(単純網膜症~前増殖網膜症)。進行すると異常な血管や組織が作られてしまい(増殖網膜症)、突然眼球の中に出血(硝子体出血)して視力が低下してしまうこともあれば、最も悪くなると網膜剥離(牽引性網膜剥離)や緑内障(血管新生緑内障)に至って失明してしまうことがあります。 また、糖尿病網膜症では病気のいずれの段階でも『糖尿病黄斑浮腫』と言って網膜の中で視力に最も重要な部分(黄斑)が浮腫んでしまう状態になることがあります。黄斑部に浮腫みが生じると、見えづらくなったり歪んで見えたりと視力が低下し、状態が長期間続くと浮腫みが改善しても、視力が低下したまま戻らなくなってしまうことがあります。 このように、糖尿病網膜症を放って置くと眼球の中で多彩な変化が生じ深刻な視力低下を招いてしまいますが、初期や中期、あるいは進行している状態の場合でも人によってはほとんど症状がありません。 治療のタイミングをのがさず出来るだけ本来の視力を維持するために、糖尿病の方は定期的な検査が重要です。
⇒糖尿病を患っている方は症状がなくても、定期的な検査が必要です。
- 視力が落ちた、真ん中が歪んで見える(糖尿病黄斑浮腫)
- 急に墨汁を垂らしたようなものが見えた、飛蚊症が出た(硝子体出血)
- 突然片目が見えなくなった(硝子体出血)
- 頭が重たく、目が痛い(血管新生緑内障)
【加齢黄斑変性】
加齢性の変化によって、『黄斑』という視力に最も重要な部位に異常を生じ、見え方が悪くなってしまう病気です。日本の失明原因となる病気の中でも上位に入ります。加齢黄斑変性は、黄斑部の網膜、網膜下の組織(脈絡膜)に通常では見られない血管(脈絡膜新生血管)が生じるなどして黄斑部に浮腫みや出血、水分が溜まってしまう『滲出型加齢黄斑変性』というタイプと、徐々に黄斑部の組織が萎縮していってしまう『萎縮型加齢黄斑変性』と呼ばれる大きく2つのタイプがあります。 黄斑部には中心で細かく物を見分けたり、色を識別したりなど、物を見る機能が集約しているので、視界の中心で物が歪んで見えたり、障害の範囲が狭くても極端に視力が悪くなったりしてしまいます。
⇒以下のような症状は加齢黄斑変性の可能性があります。
- 物が歪んで見える
- 見たいところが見えない
- 視力が低下してきた気がする
- 視界の真ん中だけ色が変わって見える
滲出型加齢黄斑変性では現在、抗血管内皮増殖因子(VEGF)薬という新生血管の増殖や成長を抑える薬を眼の中(硝子体腔内)に注射して投与する治療(硝子体注射)が登場し、治療を継続することで長期的な視力の維持、改善が期待できるようになりました。 詳しい治療方法等についてご相談がある場合は、一度ご来院下さい。
【ドライアイ】
ドライアイとは涙の量が不足したり涙の質のバランスが崩れたりすることで目に不快感が出たり、目の表面に傷が生じ見え方に影響が出たりする病気です。特に暖房・冷房が多く使用される時期に訴えが多くなる傾向にあります。目に傷がついてしまったり、見えにくくなったりする前に目のケアを行うことが大切です。
⇒以下のような症状ある場合、ドライアイの可能性があります。
- 異物感がある
- 目が乾く感じがする
- 充血する
- 目が疲れやすい
- 目が痛い
【結膜下出血】
結膜下出血は白目(結膜)の部分にある小さな血管が破れて血液が出たものをいいます。範囲は様々で赤い斑点としてみられます。ほとんどの場合、特別な治療はなく自然吸収を待ちますが、中には全身疾患が関連したり周囲に移りやすい病気の症状の1つだったりすることもあるので、注意は必要です。
⇒以下のような症状は結膜下出血の可能性があります。
- 急に白目の部分が赤くなってしまった
- 充血とは少し違う感じがする
- 滲んだような感じで赤い
以上がよくある疾患ですが、目の症状は他にも
- 充血
- 眼精疲労
- 乾燥する
- かゆみ
- 涙が出る
- 目やにが出る
- 逆さまつ毛
- 健康診断で視力の低下を指摘された
等があり、同じような症状でも原因は全く異なる病気であったりすることもあります。眼科には聞き馴染みがあり良く聞く病気から、ここに挙げた疾患以外にも聞き慣れない名前の病気が沢山あります。違和感がある方、気になる症状がある方はお気軽にご相談下さい。
担当医師

村川
