当院では新病院移転に伴い医療機器が一新されます。特に放射線機器は、大幅に新規導入いたします。
今回導入される機器をご紹介いたします。
全身用X線CT診断装置 Aquilion ONE / PRISM Edition
低被ばく・低侵襲で体にやさしいCT検査を
この装置は、瞬時に細かく320断面(スライス)が同時に撮影できる世界最高水準のマルチスライス技術を搭載しており、撮影時間の大幅な短縮が可能です。
胸部疾患や腹部臓器(肝・胆・膵・腎・膀胱・その他)疾患の検査に絶大な効果が得られ、最薄0.5mmスライスの高精度な画像は、検査後の治療計画から治癒まで幅広くお役立て頂けます。

CT検査(コンピューター断層撮影)とは?
肺や心臓、大腸などの臓器の診断をするときに使用することが多い機器です。
中でも体の最も大事な器官が集まっている胸部や内臓が入っている腹部では隠れている病変を見つけ出すことに大きく役立ちます。胸部CTで主に見つかる病気としては、肺がんや肺炎、肺気腫、肺結核、気管支拡張症などがあります。また心臓CTでは、心臓の弁や心膜、心筋、大動脈などの検査を行い、異変を見つけることができます。腹部では、肝臓や腎臓などにできたがんや結石、胆嚢炎や膵炎、大動脈瘤などの診断に使われます。膵臓や胆嚢などの内臓にできたがんは診断しづらいためCTによる診断は大変有効な手段となります。
今回導入されるCT装置は 瞬時に細かく320断面(スライス)が同時に撮影でき、従来のものより撮影時間の大幅な短縮が可能で、低被ばく・低侵襲で体にやさしい安全面にも配慮された患者様にやさしいCT装置となっております。
最新の画像再構成技術により、低線量撮影時に発生するノイズを大幅に改善、従来に比べて1/4程度の被ばくで撮影が実現します。

*120KVと比較した80kV時の参考値
新装置では、1回転で16cmの範囲を撮影可能であり、それに伴って撮影時間が短くできます。
短時間で撮影できることにより、血管などを写すために必要な造影剤の量を抑えることが可能です。
それにより、従来に比べ、負担の少ないCT検査が可能となります。
MRI装置 Philips社製 Ingenia 1.5T Evolution
より高速、より快適に。患者様中心の検査環境を提供します
新病院へ導入する新しいMRI装置は、患者様に安心感を与えるガイダンス機能、寝台上の快適性を改善し不安や苦痛といった検査中のストレスから解放し、一貫性の高い検査を可能にします。
また高速化により限られた検査時間の中で確信度の高い画像診断を行うことができ、頭部、腹部、整形領域、心臓領域など幅広いニーズに対応することが可能です。


MRI検査(核磁気共鳴画像法)とは?
脳、筋、骨格の診断をするときに使用することが多い機器です。
骨によるアーチファクト(散乱線やノイズ)が少なく、骨で囲まれた頭蓋内病変はCTよりもMRIが描出に優れています。腰椎椎間板ヘルニアや靭帯損傷、肉離れ、骨軟部腫瘍、半月板損傷など、骨以外の運動器の異常の評価にも使われます。
血管撮影装置 シーメンス社製 Artis zee BC PURE
さらなる画質の向上と被ばくの低減。スムーズなインターベンションをサポート
この機器はよりコンパクトに設計されており、多彩なポジショニングを可能にすることで術者のストレスを軽減します。
また高画質、低被ばくに加え優れた操作性を兼ね備えた最新機器になります。

ハイブリッド手術室用システム GE社製 Discovery IGS7
空間を有効活用し効率的に手術ができる環境を作り出します
レーザーガイドによる「自走式Cアーム」というスタイルを持つシステムです。
コンパクトに移動しスタッフへの干渉を最小限に且つ安全に動作させることができます。

■最新の技術により、低侵襲で高度なインターベンションを実現するために、より快適で安全な治療環境を提供します。

核医学検査 ガンマカメラ SIMENS社製 Symbia Evo Exele
高感度、高画質の検査を提供します
このガンマカメラは高感度の検出器を備え従来より短時間での収集(撮影)が可能になります。
また高性能な画像処理、解析ソフトウェアを有し的確な診断を担う機器になります。コンパクトな機器、寝台の設計のため患者様の負担も軽減され快適に検査を受けていただくことが可能になります。

フラットパネルディテクタ搭載乳房X線診断装置 Senographe Pristina
検査に関わるすべての人に優しさを・・・
こちらは乳房専用の撮影装置です。
不安を抱えながら検査に臨む女性の緊張を和らげ、リラックスして検査を受けていただけるよう、体が触れる部分の形状は痛みの感じ方を軽減できるよう可能な限り薄く丸みを持たせたデザインを採用しました。
また、フラットパネル型デジタルディテクタを採用することで、少量のX線量で質の高い画像を撮影することができます。

受診者に触れる角の部分は丸みを帯びており特に腋下の痛みを軽減
X線骨密度装置 HOLOGIC社 Horizon
寝た状態でたったの10秒骨密度測定
こちらは骨密度測定装置です。腰椎、大腿骨を胸部レントゲンと同程度の線量で10秒で測定することができます。

本日は放射線科で新たに導入する機器の情報をご紹介致しました。