こんにちは、看護部スタッフです。
当院は毎日多くの救急車を受入れています。
その中に少数ですが鼻出血(鼻血)の患者さんがいらっしゃいます。
なんの前触れもなくつーっと血が流れたら慌ててしまいますよね。
今回は突然の鼻血に慌てず対応できる方法についてお話しします。
鼻血の原因とは?
子どもさんの場合、鼻のなかが痒くて鼻ほじりをしたり、鼻を強くかんで粘膜を傷つけることで出血します。
出血を起こしやすいポイントがキーゼルバッハ部位というところです。
鼻に指を少し入れた部分で血管が多く粘膜が薄いため傷つきやすくなっています。
大人の場合原因不明のことが多いですが、鼻粘膜の乾燥で傷ついたり、アレルギー性鼻炎など炎症によるものがあげられます。
また、高血圧の初発症状の一つでもあります。抗凝固薬(血液をさらさらにする薬)を内服している方も鼻血が止まりにくいです。
応急処置のポイントについて
1.あわてない
だれでも血を見るとびっくりします。びっくりすると血圧も上がり血が止まりにくくなります。
子どもさんが泣いているときは安心できるよう声をかけてください。
まずは深呼吸をして落ち着きましょう。
2.鼻をしっかり押さえる
基本的に鼻の中にはティッシュなど入れません。
親指と人差し指で小鼻を5~10分間しっかりとつまんで押さえてください。
3.座った姿勢で安静にする
鼻を押さえている間は、うつむき加減になりすわって安静にします。
横になったり上を向くと血液がのどに垂れ込んで気持ち悪くなります。
大量の出血がある、30分以上止まらない、数時間後・数日以内に繰り返すなどの症状があるときは専門的な処置が必要となります。お近くの耳鼻科を受診してください。