スタッフブログ 2019/02/24

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こんにちは、看護部スタッフです。

当院は毎日多くの救急車を受入れています。
その中に少数ですが鼻出血(鼻血)の患者さんがいらっしゃいます。

なんの前触れもなくつーっと血が流れたら慌ててしまいますよね。
今回は突然の鼻血に慌てず対応できる方法についてお話しします。

鼻血の原因とは?

子どもさんの場合、鼻のなかが痒くて鼻ほじりをしたり、鼻を強くかんで粘膜を傷つけることで出血します。
出血を起こしやすいポイントがキーゼルバッハ部位というところです。
鼻に指を少し入れた部分で血管が多く粘膜が薄いため傷つきやすくなっています。

大人の場合原因不明のことが多いですが、鼻粘膜の乾燥で傷ついたり、アレルギー性鼻炎など炎症によるものがあげられます。
また、高血圧の初発症状の一つでもあります。抗凝固薬(血液をさらさらにする薬)を内服している方も鼻血が止まりにくいです。

応急処置のポイントについて

1.あわてない

だれでも血を見るとびっくりします。びっくりすると血圧も上がり血が止まりにくくなります。
子どもさんが泣いているときは安心できるよう声をかけてください。
まずは深呼吸をして落ち着きましょう。

2.鼻をしっかり押さえる

基本的に鼻の中にはティッシュなど入れません。
親指と人差し指で小鼻を5~10分間しっかりとつまんで押さえてください。

3.座った姿勢で安静にする

鼻を押さえている間は、うつむき加減になりすわって安静にします。
横になったり上を向くと血液がのどに垂れ込んで気持ち悪くなります。

大量の出血がある、30分以上止まらない、数時間後・数日以内に繰り返すなどの症状があるときは専門的な処置が必要となります。お近くの耳鼻科を受診してください。

スタッフブログ 2019/02/15

こんにちは、地域連携室の作間です。
今回は、当院で行っている医療講演会についてご紹介します。

3年ほど前、現在の佐野憲院長が赴任してから、平日ほぼ毎日のように、院内または地域の市民センターや公民館をお借りして医師や検査技師、薬剤師等の医療講演会を開催しています。
これまでは、町内会や企業様からのご依頼があったときに、コミュニティセンターや会議室等にて、ご希望の講演を行ってまいりました。
こちらは依頼講演として、引き続き行っております。

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最近、医療講演を行っておりますと、だいたい5~10人ほど、多い時では20~30人の方にご参加いただいております。
ご参加いただいた皆さまからは、もっと多くの人に聞かせたいとか、宣伝足りないんじゃないのとか、こういう講演聞きたい等のご意見ご感想をいろいろな会場で、直接お話しを頂けることを、とても嬉しく感じています。
それだけ講演を気に留めてくださっていることが、伺えるように思います。

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また昨年1月には第1回特別医療講演として、仙台銀行ホールイズミティ21の小ホールをお借りし、外科の加藤一郎医師、循環器内科の福本優作医師、放射線科の小野芳文技師長の講演を行いました。
そして特別ゲストには鈴木明子さんを迎えて、東北福祉大在学中に病を抱えながらも、練習に向き合っていた感動のお話しを講演くださいました。
当日の入場者は定員を超えてしまい、せっかく来ていただいた皆さまには大変申し訳ございませんでした。

第2回目の特別医療講演は、昨年11月に外科の加藤一郎医師、眼科の髙橋絵利子医師、循環器内科の福本優作医師の3名の講演の他に、特別ゲストに縁筆家の曽山尚幸さんをお招きして、闘病生活の講演と書道パフォーマンスをご披露いただきました。
こちらも盛況のうちに閉幕いたしましたので、詳しくは11月17日のブログをご覧下さい。

2018.11.17 「特別医療講演会」

そして先日、第3回目のお問い合わせもございました。第3回目のスケジュールは今のところ未定ではございますが、今後も地域の皆さまに楽しみにされるようなイベントとして、開催できるように取り組んで参りたいと思います。

今月のスケジュールはこちらにございますので、お時間がございましたら、是非いらしてください。
心よりお待ち申し上げます。

2019年2月医療講演会

これからもより良い講演を皆さまにお届けできるよう、取り組んでまいりたいと考えております。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。

地域連携室 作間

スタッフブログ 2019/02/08

こんにちは。臨床工学室のスタッフです。

皆さんは、血漿交換療法という治療をご存知でしょうか?
初めて聞いたという方も多いかと思います。
今回は、その治療の紹介と我々、臨床工学技士の関わりについてお話ししようと思います。

とその前に、血漿という言葉ですが…

○血液と血漿について

血液は、赤血球や白血球などの血球成分と、それ以外の血漿成分からなっています。
血漿成分には、アルブミン、グロブリン、凝固因子など様々な蛋白が含まれています。
血漿交換療法を行う方はこの血漿中に、病気の原因となる物質(以下、病因物質と呼びます)が含まれています。

○血漿交換とは?

血液中の血漿だけを交換するので血漿交換と呼ばれます。

病因物質を除去するためには、体外に取り出した血液を血漿分離器で血球成分と血漿成分に分離した後、患者さんの血漿を廃棄し、その分を健常な方の血漿で置き換える治療のことを言います。
血漿交換を行うことで、血漿成分に含まれる病因物質を除去することができます。
適応としては、肝臓が機能しなくなったときなど、薬物治療のみでは十分な治療効果が期待できず、血漿交換を行うことにより病状の改善が期待できる場合に適応となります。

つまり、病因物質が血漿成分に含まれていると考えられ、それを血漿交換により除去できると考えられる様々な疾患が対象となります。

○治療方法について

血漿交換を行うには体内の血液を体外に取り出す必要があります。

一般的には頸部や大腿部の太い静脈にカテーテルを挿入し、そこから血液を引いて(脱血)そして戻す(返血)必要があります。
血漿交換を行う際には患者さんはベッドに横になって頂き、約2、3時間かけて1回の血漿交換を行います。
但し、1回の血漿交換で処理される血漿量はおよそ3Lであり、患者さんの血液がすべて置き換わる訳ではありません。
このため、一連の治療として数回繰り返し行う必要があります。

血漿交換の回数については病気の種類や患者さん個人によって異なり、実際、血漿交換の効果を評価しながら決定することとなります。

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  • ①血液浄化装置
    血液ポンプで血液を血漿分離器に送り、新しい血漿と廃棄する血漿の量の調整や圧力等の管理を行っている機器です。
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  • ②血液ポンプ
    回転することで1分間に80~150ml程の血液を循環させます。
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  • ③血漿分離器
    血液中の血球と血漿を分ける膜です。
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  • ④新鮮凍結血漿
    体内に入る新しい血漿です。
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  • ⑤病因物質が含まれている血漿
    体外に出された廃棄する血漿です。

我々、臨床工学技士は、医師の指示の下、看護師と協力し血漿交換の開始と終了のときに装置の操作を行い、治療の際にも患者様が安全に血漿交換を受けられるように、装置の監視を行っています。

今回は、血漿交換療法とは?ということで、簡単ではありますが臨床工学技士が携わっている仕事の内容を紹介させていただきました。
今後も少しずつ仕事内容について紹介していこうと思っています。

スタッフブログ 2019/01/31

こんにちは、看護部スタッフです。

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皆さん「りんご病」という病気はご存知でしょうか。
今年インフルエンザの流行の陰で、急増している疾患です。
「聞いたことはあるけどよく知らない」という方、「子どもがかかる病気だから、関係ない」と思っている方も多いのではないでしょうか。

りんご病とは?

りんご病は、伝染性紅斑とも呼ばれ、生後半年〜5歳頃までの子どもが主にかかると言われています。
症状としては、風邪やインフルエンザのように発熱・だるさなどの症状が出現後、両頬が赤くなります。
その赤みがまるでりんごのように見えることから、「りんご病」と言われています。

症状は1週間程度で治り、健康な方の場合それほど強い症状は出ないと言われています。
また、生涯のうち1度かかれば抗体ができ再度かかることはないとされています。

しかし、原因菌であるヒトパルボウイルスB19は先天的に貧血傾向にある方、もしくは妊婦が感染すると強い貧血症状(息切れ、動悸等)が出現し、最悪の場合死産や流産を引き起こす可能性があり、注意が必要です。
特に妊娠初期の妊婦の場合には、約20%が胎盤感染し10%が死産、流産に繋がると言われているため、風邪症状が見られるひとにはなるべく近づかない等と配慮が大切です。

治療・予防法は?

りんご病にかかった場合、りんご病に対する根本的な治療、薬は今のところなく、症状に対する対症療法のみとなっています。
先述したように子どもが主にかかる病気とさせていますが、大人がかかった場合子どもに比べて頭痛や関節痛の症状が重く出る場合が多くあります。

りんご病は咳やくしゃみ等による飛沫感染や接触感染によりうつり、4〜6年に1度大流行すると言われています。
予防するためには、こまめな手洗いうがい、マスクの着用が重要となります。

正しい手洗いの仕方については以前書いたブログで紹介しているので、分からない方はそちらも読んでみて下さい!

2018.4.29 「手洗いで感染予防」

このように、子どもだけの病気と思われがちですが、大人もうつる可能性のある病気です。
私たちスタッフの中にも子どもを持つスタッフも多くいるため、感染を広げないよう予防に努めていきたいと思っています。
皆さんも上記をしっかりと行い、感染予防に努めましょう。

また、罹患した場合は早めの受診をお勧めします。

スタッフブログ 2019/01/30

こんにちは、総務課の山内です。

新年を迎え、早1か月が経とうとしていますね。
皆さんは順調な滑り出しを踏み出されているでしょうか?

すっかり天候の落ち着いた週明けではありますが、先週末はこの仙台でも「雪」に見舞われましたね。。

毎週土曜、当院では周辺の掃除を実施していましたが、先日は掃除を返上して、男性総出で「除雪」を敢行しました。

これから午前の診療に向けた方々のスリップ渋滞を避けるため、腰を入れてしっかり取り除きます。

若干の上りになっている当院の駐車場入り口は車にとっては大敵です!

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そして正面玄関。。
ここのロータリーも同様にのぼりとなっているのでおんなじです。
踏み固められる前にどんどん避けましょう。

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ちなみにここを担当しているのは当院の院長!

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雪国ではお馴染みの「スノーダンプ」、扱いの慣れない雰囲気の院長でしたが、あっという間に腰の入った姿に変わっていきました。

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更に、お停め頂く駐車場も分かりやすくこんな感じに。

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日当たりが良い当院、そのままでも昼には消えるのでしょうが、気温の低い朝のうちに通院されてくる患者さまのためには大事な作業でした。

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たまには雪に囲まれた病院の姿も良いかなあ~、と思える一コマでした。