臨床工学技士とは?

はじめまして。仙台徳洲会病院 臨床工学室のスタッフです。当院の臨床工学室には、6名(男性4名、女性2名)の技士が在籍しております。
みなさんは「臨床工学技士」という資格をご存じですか?知らないと言われる方が多いのではないでしょうか?
病院の中には医師や看護師の他にも「コメディカル」と呼ばれる医療技術職の方々が働いています。薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、栄養士、他にも様々な職種の方々がいます。その中に、我々臨床工学技士も働いており、普段は「Medical Engineer」を略して「ME」と呼ばれています。

臨床工学技士は1987年に制定され医療技術職の中では比較的新しい国家資格です。この資格は、昨今の医療機器の高度化に伴い、医療と工学の架け橋となり患者様に貢献するために誕生しました。それから、臨床工学技士法というものがありまして、その中には医師の指示の下に、「生命維持管理装置の操作及び点検を行うことを業とする者」と明記されています。
※「生命維持管理装置」とは、人の「呼吸」「循環」又は「代謝」の機能の一部を代替し、又は補助することが目的とされている装置のことをいいます。

写真は、3つの機能の内の「代謝」に関わる、具体的には腎臓の機能の一部を代替ということで、血液浄化療法を行っている様子です。

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慢性腎不全の患者様に対する「血液透析療法」を行っている様子

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急性腎不全や敗血症等の重症な患者様に対する「急性血液透析濾過療法」を行っている様子

今回は臨床工学技士とは?ということで、簡単ではありますが紹介させていただきました。今後は少しずつ仕事内容について紹介していこうと思っています。