こんにちは。仙台徳洲会病院リハビリテーション科スタッフです。
突然ですが、皆さんは一日にどのくらいの歩数歩いているでしょうか?
歩行するということは最も簡単な有酸素運動であり、脚の筋肉だけでも「大腿四頭筋」「ハムストリングス」「前脛骨筋」「下腿三頭筋」など、大きな筋肉をいくつも使います。
大きな筋肉をたくさん使うので、エネルギーもたくさん使うことになります。
しかも歩行は、脂肪を燃焼するために必要な酸素を十分摂取できる有酸素運動ですので、エネルギーの原料として体脂肪が多く使われ、肥満やメタボリックシンドロームの解消に効果的です。
さらに有酸素運動は糖の代謝、血管の伸縮性を改善する効果もあり、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病を防ぎ、ひいては死亡率を低下させることがわかっているようです。
このように健康づくりに非常に効果的な歩行ですが、宮城県の人がどのくらい歩いているかというと・・・
<1日あたりの平均歩数 宮城県>
男性 6439歩(47都道府県中最下位)
女性 6923歩(47都道府県中20位)
<1日あたりの平均歩数 全国平均>
男性 7791歩
女性 6894歩
<1日あたりの平均歩数 男女別1位>
男性 兵庫県 8859歩
女性 千葉県 7427歩
(平成24年 国民健康・栄養調査 歩数の平均値(20-64歳、性・都道府県別、年齢調整)より)
宮城県の女性はほぼ全国平均値ですが、男性は全国平均と比べて1000歩以上少ない結果となっています。
さらに、平成20年度から始まった特定健診(メタボ健診)の結果では、宮城県は「メタボリックシンドローム該当者及び予備群」の割合が、平成20年度から6年連続全国ワースト2位(平成26年度はワースト3位)となっており、全国的にみても「運動しない」、「メタボが多い」という「健康とは言えない県民性」となっています。
そのような状況を受け、宮城県が県民の健康づくりのために推し進めている「みやぎ21健康プラン」では男性9000歩、女性8500歩が日常生活における歩数の目標として掲げられています。
将来の健康のためにも、まずは今より15分(約1500歩)長く歩く習慣をつけることで、皆さん健康づくりをしてみてはいかがでしょうか。