超音波検査(エコー検査)について

こんにちは、検査科スタッフです。
今日は超音波検査(エコー検査)についてお話ししたいと思います。

○超音波(エコー)とは
ヒトには「聞こえる音」と「聞こえない音」があります。通常20,000Hz以上の高い音は健康な耳の方でも聞くことが出来ません。それが「超音波」と呼ばれる音です。
音にはやまびこのように「反射」の性質があります。超音波にも同じく反射の性質があり、それを利用したのが超音波検査(エコー検査)です。超音波検査は、からだの表面に超音波を送受信する器具(プローブ)をあてて、臓器などの反射面から返ってくる音を画像化して見るものです。

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○超音波検査は安心して受けられる検査です
超音波検査は健診や産婦人科でも広く実施される、人体にとって無害な検査です。多くの場合は、ベッドに寝て頂きエコー用ゼリーをからだに塗ってプローブをあてるだけですので苦痛を伴わずに検査できます。

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○超音波検査の対象
腹部、心臓をはじめ、主に頚部や下腿の血管、乳腺、甲状腺、関節など多くの領域が検査の対象となります。

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○腹部超音波検査を受ける方へ
腹部超音波検査は、食事の影響を大きく受けるため 前日夕食後からの絶食 をお願いしています。
食事を摂る事により消化管のガスが発生し臓器を観察しにくくなります。食後は胆嚢から胆汁が分泌されるため胆嚢が収縮し内部の状態が見えにくくなります。水やお茶を少量でしたら飲んでも影響はありませんが、牛乳やジュース、コーヒーは避けて下さい。
また、膀胱も排尿してしまうと内部の状態が見えにくくなると共に、前立腺や子宮などの臓器の観察もしにくくなりますので、可能な限り尿が溜まった状態での検査をお勧めします。