脱水症の種類と予防法について

こんにちは、看護部スタッフです。今日は脱水症についてお話しさせて頂きます。



脱水症とは、何らかの要因により体内の水分とナトリウム(塩)が不足している状態を指し、スポーツ時の発汗だけでなく、気温や乾燥など、様々な要因によって起こりうる症状と言われます。
脱水症の種類は水分・ナトリウムの損失に関係して大きく二つに分けられます。

●低張性脱水

水分と一緒に血液中のナトリウムが不足してしまう状態のことです。
主な症状:だるさや吐き気、けいれんなどの症状が現れます。
発症しやすい人:長時間のスポーツなど、発汗を伴う際に発症しやすいです。

●高張性脱水

体内の水分だけが不足する状態のことです。
主な症状:発熱や激しい口渇状態、意識の混濁なども起こすことがあります。
発症しやすい人:自分で水分補給が出来ない乳幼児、高齢者に発症しやすい症状です。

夏は発汗も多く、高温多湿の気候に体が対応しにくくなり、熱中症をおこしやすい時期です。
熱中症を伴った脱水症の予防のためにも

  • 運動を始める前には十分な水分摂取を行う
  • 1時間以上の運動または強度の高い運動時には、ミネラルを含むスポーツドリンクなどを補給する

等するようにしましょう。

また、就寝時・入浴前後・飲酒の後なども体内で水分が少なくなりやすいです。喉が乾いてから水分摂取するのではなく、こまめに水分補給することを心掛けましょう。子供や高齢者では喉の渇きに気付かない場合もあるため、尿回数、尿の色などにも注意が必要です。

これからの時期、脱水症になりやすい時期ですので、皆さん、こまめな水分補給をする等して心掛けましょう。