夏かぜ「ヘルパンギーナ」に注意しましょう

こんにちは、看護部スタッフです。
仙台市感染症発生動向調査情報から仙台市内ではヘルパンギーナが急増していると報告がありました。

20180809-01

ヘルパンギーナってなに?

ヘルパンギーナとは夏風邪の代表的な疾患です。主に乳幼児に多く見られ、まれに大人も発症するウイルス性の感染症です。
時期としては6月から初夏にかけて流行します。
主にコクサッキーウイルスA群というウイルスが原因となっていますが、ウイルスの型がいくつかあるので、何度もかかってしまうことも珍しくありません。

感染経路は?

くしゃみなどの際に出る飛沫によって感染する飛沫感染、手が触れることで感染する接触感染、飛沫・接触で排出されたウイルスが食べ物等に入り、それらを食べてしまうことで感染する経口感染が主な感染経路になります。
また、回復後も口から1~2週間、便から2~4週間ウイルスが排出されるので、汚染された手指を介して感染が広がります。

症状や経過は?

  • 感染後3~6日は潜伏期のため症状は出ず、それ以降に発症します。
  • 主な症状は発熱で、39.0℃以上の発熱が1~3日続きます。
  • 高熱時には、けいれんを起こす恐れもあるため注意が必要です。
  • のどの痛み、のどの発赤、小さな水疱がたくさんできます。
  • 水疱は2~3日でつぶれて黄色い潰瘍になります。
  • のどの痛みが強いため、飲食を受け付けなくなることから脱水症状を起こすことがあるため乳幼児は特に注意が必要です。

対処法はどうするの?

ヘルパンギーナに対する薬はなく、粘膜保護剤の軟膏や口腔内にできた潰瘍に対して鎮痛薬が処方されることがあります。
食事は刺激のあるものは避け、かまずに飲み込めるものがおすすめです。約5日ほどで症状は治ります。

感染拡大させないための対策、感染しないための予防法は?

感染を拡大させず防ぐ方法としては、マスク着用は有効かと思います。感染した本人が飛沫を外へ出さないためにマスクを着用すること、予防のためにマスクを着用することは、飛沫感染を防ぐ方法として十分効果的と言えると思います。
気を付けて頂きたい点としては、マスクをする際は必ず鼻まで覆うように、そしてできるだけ顔とマスクとの間に隙間ができないように装着することが重要です。

また、基本的なことですが一番大切な予防法は手洗いだと思います。皆さん「正しい手洗いの仕方」で洗えているでしょうか?
もし分からない方は以前書いたブログで説明しているので、そちらも読んでみて下さい!

2018.4.29 「手洗いで感染予防」