インフルエンザの症状・予防法について

こんにちは、看護部スタッフです。

20181106-01

今日は、インフルエンザについてのお話です。
仙台市内でもインフルエンザ罹患患者の報告があがるようになってきました。

インフルエンザとは?

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染して起こる感染症です。
インフルエンザウイルスには、A型・B型・C型があり、ヒトに流行を起こすのはA型とB型です。
A型はヒト以外にも豚、馬などの哺乳類やカモ、ニワトリなどの鳥類などにも感染します。
一方、B型の流行が確認されているのはヒトだけです。

国内では、毎年11月下旬から12月上旬に始まり、翌年の1~3月頃に患者数は増加し、4~5月にかけて減少していきます。
流行の程度とピークの時期はその年によって異なります。

インフルエンザにかかるとどうなるのか

インフルエンザウイルスの感染を受けて1~3日間ほどの潜伏期間の後に、発熱(通常38℃以上の高熱)、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛などが突然現れ、咳、鼻水、のどの痛みが続き、約1週間の経過で軽快するのが典型的なインフルエンザです。
合併症として、気管支炎、肺炎、中耳炎、などがみられます。
重大な合併症には急性脳症(インフルエンザ脳症)や重症肺炎があります。
特に高齢者や、年齢を問わず呼吸器、循環器、腎臓に慢性疾患を持つ方、糖尿病などの代謝疾患、免疫機能が低下している方では、原因疾患の増悪とともに呼吸器に二次的な細菌感染症を起こしやすくなることが知られており、入院や死亡の危険性が増加します。
小児では中耳炎の合併、熱性痙攣や気管支喘息を誘発することもあります。

インフルエンザにかからないために予防が大切です。

インフルエンザにかからないための予防

ワクチンを接種するとインフルエンザウイルスに対抗するための抗体を作らせることができます。
ワクチン接種には、感染症を発症する可能性を低減させる効果と、インフルエンザに罹ったとしても重症化を防ぐ効果があります。
ワクチンの効果は接種後2週間くらいから出始め1ヶ月でピークになり、5ヶ月程度持続します。

高齢者にワクチンを接種すると、接種しなかった場合に比べて、死亡の危険を1/5に、入院の危険を約1/3~1/2にまで減少させることが期待できます。

ワクチン接種は、13歳未満では2回接種します。
13歳以上は原則1回ですが、患者さんの状況によって医師の判断により2回接種が勧められる場合があります。

日常生活の中で出来る予防法

  • 普段から健康管理をし、十分に栄養と睡眠を取って抵抗力を高めておきましょう。
  • 流行期に人混みを避けましょう。それが避けられない場合などはマスクを着用しましょう。
  • 外出後のうがいや手洗いをしましょう。
  • アルコールを含んだ消毒液で手を消毒するのも効果的です。

インフルエンザを予防するには、一人一人の予防が大切です。
当院でも予防接種が始まっておりますので電話でご確認の上、来院してください。