遅延型フードアレルギーについて

 はじめまして。仙台徳洲会病院 健康管理室スタッフです。
 仙台徳洲会病院 健康管理室では、人間ドックや企業健診、仙台市住民健診、健康診断書の作成などを行っています。
また、今年の2月より、一般的な健診・人間ドックに加えて、腸内フローラ検査や遅延型フードアレルギー検査、毛髪ミネラル検査といった検査を開始しております。体に不調があるけれど、原因がわからない方や若々しくいたい方、健康意識の高い方にお勧めです。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

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 今回は子供の小麦アレルギーについて皆さんにお話ししたいと思います。
 私には、2歳の子供がいます。その子が生まれて4か月間は母乳が詰まりやすいため、納豆ごはん(塩とオリーブオイルで)と小松菜のおひたし(味なし)、ミニトマト、授乳のためのハーブティーのみを食べていました。だんだん母乳が詰まらなくなったので、「パンが食べたいー!」「甘いものが食べたいー!」となり、パンや和菓子を食べ始めました。
そうしたら、子供の左頬に丸い赤い湿疹のようなものができ、はじめは抱っこひもや衣類と擦れたかな?と思っていましたが、何度かひどくなったり、治ったりを繰り返しているうちに私が小麦製品を摂取すると頬が赤くなるようでした。
そのように思っていたので、子供が6か月になり離乳食が始まっても小麦製品はあげていませんでした。8か月頃から麦茶をあげると、左頬の湿疹が直径3センチ程度に大きく、ぐちゅぐちゅとなり、小児科を受診しました。小児科では「口の周りなどに症状があるわけではないので、食べ物ではないとおもいます。まあ、お薬を塗ってみてください」と言われました。その後、麦茶も大麦だと気づき控えると、薬の効果もあったと思いますが、子供の肌荒れも落ち着きました。
 そんなことがあり、1歳を過ぎてから徐々に小麦製品を与え、今では特に症状なく食べられるようになっています。この話を当院の健診医師に伝えると、「遅延型フードアレルギー」ではないかということでした。私自身も小麦製品を全くとっていない時期はとても肌の調子がよかったなーと思います。
 原因不明の肌荒れに悩んでいる方はもしかしたら遅延型のフードアレルギーがあるかもしれません。ほかにも片頭痛や倦怠感など症状は様々です。このタイプは通常のアレルギー症状ではなく、原因不明の不調として現れることが多くみられるため、皆さんが健康のためにとっているヨーグルトや大好きなパンがもしかしたら不調の原因になっているかもしれません。気になる方は一度調べてみてはいかがでしょうか。