こんにちは、看護部スタッフです。
皆さん「りんご病」という病気はご存知でしょうか。
今年インフルエンザの流行の陰で、急増している疾患です。
「聞いたことはあるけどよく知らない」という方、「子どもがかかる病気だから、関係ない」と思っている方も多いのではないでしょうか。
りんご病とは?
りんご病は、伝染性紅斑とも呼ばれ、生後半年〜5歳頃までの子どもが主にかかると言われています。
症状としては、風邪やインフルエンザのように発熱・だるさなどの症状が出現後、両頬が赤くなります。
その赤みがまるでりんごのように見えることから、「りんご病」と言われています。
症状は1週間程度で治り、健康な方の場合それほど強い症状は出ないと言われています。
また、生涯のうち1度かかれば抗体ができ再度かかることはないとされています。
しかし、原因菌であるヒトパルボウイルスB19は先天的に貧血傾向にある方、もしくは妊婦が感染すると強い貧血症状(息切れ、動悸等)が出現し、最悪の場合死産や流産を引き起こす可能性があり、注意が必要です。
特に妊娠初期の妊婦の場合には、約20%が胎盤感染し10%が死産、流産に繋がると言われているため、風邪症状が見られるひとにはなるべく近づかない等と配慮が大切です。
治療・予防法は?
りんご病にかかった場合、りんご病に対する根本的な治療、薬は今のところなく、症状に対する対症療法のみとなっています。
先述したように子どもが主にかかる病気とさせていますが、大人がかかった場合子どもに比べて頭痛や関節痛の症状が重く出る場合が多くあります。
りんご病は咳やくしゃみ等による飛沫感染や接触感染によりうつり、4〜6年に1度大流行すると言われています。
予防するためには、こまめな手洗いうがい、マスクの着用が重要となります。
正しい手洗いの仕方については以前書いたブログで紹介しているので、分からない方はそちらも読んでみて下さい!
このように、子どもだけの病気と思われがちですが、大人もうつる可能性のある病気です。
私たちスタッフの中にも子どもを持つスタッフも多くいるため、感染を広げないよう予防に努めていきたいと思っています。
皆さんも上記をしっかりと行い、感染予防に努めましょう。
また、罹患した場合は早めの受診をお勧めします。