スタッフブログ 2018/11/24

こんにちは。臨床工学室のスタッフです。
今回は、新しい医療機器が入りましたので、その紹介と、我々臨床工学技士の関わりについてお話ししようと思います。

今年の5月、PCPSという機器を更新して頂きました。
皆さんはPCPSという機器はご存じですか?初めて聞いたという方が多いかと思います。

PCPSとは、Percutaneous Cardio Pulmonary Supportの略で経皮的心肺補助装置といい、遠心ポンプと人工肺というもので構成されている機器で、心臓と肺の機能を代わりに行っています。
主に心筋梗塞や心臓手術の後などで、心臓の機能が非常に悪く、自分自身の心臓の拍出だけでは全身への血液を循環させることが困難な場合に使用します。
つまり、心臓と肺の補助を行う機器となっています。

実際には、大腿静脈に太さ6~7mm位のカテーテルと大腿動脈に太さ4.5~5.5mm位のカテーテルを挿入して機器と患者さんを繋ぎます。
そして、全身から右心房に戻ってくる静脈血を遠心ポンプの力を利用して吸い取り(引き出し)その血液を人工肺に通して酸素化して大腿動脈から全身に送ります。そうすることで、心臓と肺の補助を行っています。

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①遠心ポンプコントローラー
②モーター回転数調節ツマミ
:右に回すとモーターの回転数が増加し血液流量も増加、反対に左に回すとモーターの回転数が減少し血液流量も減少します。
③モーター回転数表示:0~3000回転 2199回転(現在の表示)
④血液流量表示:1~ 5.0L/分位 3.32 L/分(現在の表示)
⑤遠心ポンプ:外部モーターにより磁気を使用して遠心ポンプ内の回転体が回転します。これにより、遠心力が発生し、その力で血液を人工肺へ送り込みます。
⑥人工肺:人工肺はとても細いストロ-状の中空糸という酸素と二酸化炭素のガス交換膜を束ねた構造になっています。その中空糸の内側を酸素と空気の混合ガスが通り,中空糸の外側を血液が灌流し,それぞれのガス分圧の差で酸素と二酸化炭素のガス交換が行われます。人工肺で酸素化された血液は暗赤色(静脈血)→鮮血色(動脈血)に変化します。

我々、臨床工学技士は、PCPSの準備・稼働開始~稼働終了まで携わります。
稼働中は、医師・看護師と協力して心拍数・血圧等に注意しながら機器の装置の操作や監視を行っています。
また、機器の停止等の故障や気泡の混入はいのちに直結しますので、患者様が安全に治療を受けられるように、機器の監視を24時間体制で行っています。

今回は、「新しい医療機器が入りました」ということで、簡単ではありますが臨床工学技士が携わっている仕事の内容を紹介させていただきました。
今後も少しずつ仕事内容について紹介していきたいと思います。

スタッフブログ 2018/11/20

こんにちは、看護部スタッフです。

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寒く乾燥の季節になってきました。
乾燥は、シワの原因になりますので、女性の方にはやっかいな季節ですね。やたらと保湿保湿の日々です。
さて、この時期の皮膚科の外来には、「カサカサ」で皮膚トラブルの患者様が増えてきました。

患者さんのお悩みは、「乾燥肌でかゆい」・「アトピー性皮膚炎の悪化でかゆい」・「ブツブツがかゆすぎる」などの症状のご相談です。

この時期の皮膚トラブルの原因と予防は?

■乾燥肌・アトピー性皮膚炎

「皮膚が白っぽく、粉ふき、一部ひび割れがある。」

この皮膚の原因は、外の乾燥した空気や暖房などの暖かい空気にさらされ、肌の表面が乾燥したことよるもの。
寒くて寒くてこたつにずっと入ったままだと、足はぽかぽか暖まりますが、足(すね)をよく見ると、カサカサでかゆくなってますね。

この時期、元々アトピー性皮膚炎の方は、空気の乾燥にさらされて肌の炎症がおきちゃいます。よってかゆみが増して、肌が赤やピンク色に広がる方も。。。

乾燥肌カサカサの予防は?
  • 毎日お風呂で柔らかいタオルか手で全身のお肌を洗いましょう!
  • お風呂上がりは、かゆくても、まだかゆくなくても、保湿クリームか保湿ローションを念入りに塗りましょう!(当院ではヒルドイドソフト軟膏を処方することが多いです)

事前に保湿が一番です!!面倒でも毎日塗りましょう!

■ブツブツがかゆすぎる

この時期のブツブツは、実は虫(ダニ類)かも!

長居することがあるこたつや寝具には、皮膚から知らぬ間にはがれ落ちた垢(落屑)エサにしている「ダニ(疥癬(かいせん))」が潜んでいることも。。。
疥癬の特徴は、肌の中に侵入(寄生)してきちゃいます!
疥癬が寄生すると、肌に1本のトンネル状(細い線状)に約最長1センチのブツブツができ、その部分のかゆみが強いのが特徴!
トンネルの中に卵を産みます!
しかも疥癬は、人から人へうつってしまいますので、早めに皮膚科の先生にチェックしてもらいましょう!

皮膚科ページ

疥癬の予防策とは?
  • こたつ下のカーペットはこまめに掃除機を!
  • 寝具は、洗濯を!
  • 疥癬だったらオイラックスクリーム塗布で殺虫を!(病院で処方してもらえます)
  • 疥癬だったら、触るとうつるので、かゆみがある部分は露出せず、手袋をして、他の人になるべく触らないこと!

なにはともあれ、毎日しっかり入浴し、お肌を洗いましょう!

スタッフブログ 2018/10/31

こんにちは、医事課スタッフです。

みなさん医療事務という職種はよく耳にすると思いますが、実際どういう仕事をしているか分りますか?
今回は医療事務(当院では医事課)という部署がどういう仕事をしているかお話ししたいと思います。

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主な仕事内容としては、受付業務、電話対応、カルテ作成、診療報酬請求業務(以下、レセプト業務)。
今回は医事課の基本の仕事であるレセプト業務、窓口業務についてお話しします。

レセプトとは患者さんが受けた診療について、医療機関が健康保険組合、共済組合、市区町村(以下保険者)などからの診療報酬を請求する明細書のことで、これらは月毎に発行し、各保険者に請求するようになっています。
窓口業務では、病院に来られた患者さんが初診か再診かを確認し、初診であれば氏名や生年月日、保険証の記号番号等、患者情報を入力しカルテ作成します。

診療が終わると、診療内容に添って必要な診療報酬点数表(国が定めている1点が10円の診療費用を表す)をもとに、会計を行います。そして翌月の月初めに、その月に来られた患者さん全員のレセプトを作成し、各保険者に請求できるようまとめていくのです。

また、医事課は人と接することが多い職種で、なかでも病院に訪れる患者さんとはたくさん接します。しかしサービス業での接客と異なり、病院に訪れる人は、病気やケガを抱えて通院している為、そのことを考慮した接遇をしなければなりません。

誠実に対応すれば患者さんに感謝されることも多いのが医事課の仕事ですので、人に感謝される喜びを得られるのは、医療に関わる仕事のやりがいといえます。

スタッフブログ 2018/10/30

こんにちは、看護部スタッフです。

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皆さんはちょっとしたすり傷、切り傷、やけどなど、どのように手当てしていますか?

一昔前は、消毒して、濡らさないようにガーゼをあててと言った手当てが一般的でした。
しかし最近では傷を清潔にしたら乾かさないで治す「湿潤療法」(モイストヒーリング)がスタンダードになっています。
「湿潤療法」はかさぶたを作るよりも早くきれいに傷を治すことができます。

では、傷の手当のポイントです。

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  1. 水道水で傷を良く洗い流す。
  2. 清潔なタオルなどでふく。
  3. 市販の傷パッドで覆う。
    傷パッドの代わりにワセリンを厚く塗ってくっつかないガーゼで覆ってもOK。

●消毒薬は使用しません。

消毒をするとばい菌を一時的に殺菌することは出来ますが、殺菌効果は一時的なものですぐに効果がなくなってしまったり、正常な皮膚の細胞も痛めつけてしまいます。

傷口から出てくるじゅくじゅくした液(滲出液)には「細胞成長因子」がたくさん入っていて、傷を治す細胞が増えるのを助けてくれますが、消毒をすることでせっかく増えた細胞も死んでしまいます。

また、ガーゼを当てると滲出液を吸い取って乾燥してしまい、傷の修復が進まなくなってしまうこともあります。

●傷の状態を見るためにも1~2日ごとに傷パッドを貼り換えます。

浸出液が多くてパッドから漏れるときは1日待たずに貼り換えます。
また、貼ったまま入浴できます。
入浴時にはがしてせっけんできれいに洗う事もおすすめです。貼りっぱなしはかぶれや細菌感染の原因になることがあります。

●やけどや靴擦れでできた水ぶくれはつぶさないようにしましょう。

水ぶくれの膜の中は無菌状態で皮膚の再生が行われています。水道水と石鹸で洗いガーゼなどで保護します。つぶれてしまったら、邪魔な皮膚を清潔なハサミでカットし傷パッドを貼ります。

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傷が化膿している、傷が深い、開いている、洗っても砂や泥など異物が残っている、血が止まらない、動物に咬まれた場合、また傷の大小にかかわらず不安な時は受診をお勧めします。

外科ページ

スタッフブログ 2018/10/26

こんにちは、シルバーホームいずみの通所リハビリスタッフです。
当事業所は6階東側ににあり、利用者の皆さまには楽しく1日、日課・リハビリ等をしていただきながら、楽しく過ごしていただいております。

今回は9月20日・21日に行われた運動会のご紹介をして参ります。

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開会式後、皆さま一緒に体操で体を動かし、しっかりと競技前の準備をしていただきました。

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一種目目は「物送りリレー」
様々なものを隣の方に送り届け、落とさないように皆さま慎重に取り組まれました。

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最後まで落とさずにいけたかなー?

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二種目目は、「玉入れ&玉入れさせない」
玉入れはお手の物! チームで勝つぞー!

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皆さまスタートの合図とともに一生懸命に玉を投げています!

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利用者の皆さまの笑顔がたくさん見られ、大いに盛り上がり閉会しました。
通所リハビリテーションでは年5回イベントを実施しております。
利用者の皆さまに楽しんで頂けるよう、様々な企画を計画しております。
見学・体験も随時可能ですので、是非お気軽にお越しください!