QI大会を行いました

こんにちは。総務課のスタッフです。
今回は、先日当院で開催したQI大会についてご紹介します。

当院では半年に1度、このQI大会を開催しています。

QIとは、クオリティ・インディケータ(Quality Indicator)の略で臨床指標のことを意味し、医療におけるプロセス(過程)とアウトカム(成果)の指標を用い評価を行うことです。

当院でのインシデント・アクシデント報告は月700~800件報告があげられていて、毎週木曜日に医師、看護師、医療技術、事務含めたすべての職種が参加し再発防止のために検討会を行い医療の質の向上に努めています。

QI大会はその一環で、各部署が対策を立てたその後の評価や、新たに取り組んでいるものの報告を半年に一度、1日かけて大会形式でおこない、どの部署が問題点やリスクを明確にし、計画的に改善策を実施してきたかを評価しています。

今回、第5回目となるQI大会は、2月16日(土)に行われ19演題が発表されました。

  • 人工呼吸器についてのインシデントへの取り組み(HCU)
  • 下肢静脈瘤検査に対する超音波検査法の見直し(検査科)
  • センサーベッド使用中の管理(3東病棟)
  • 貴重品管理表の導入(4東病棟)
  • 麻薬の取り扱いについて(4西病棟)
  • 離設防止対策について(シルバーホームいずみ)
  • 患者安全に関する取り組み(手術室)
  • 造影CTにおける血管外漏出を防止(放射線科)
  • 溶解液50ml製剤導入後の追跡調査(薬剤部)
  • 労務管理の徹底と時間外意識の変革について(総務課)
  • 身体抑制解除時間の導入と身体抑制率の推移.(3西病棟)
  • リハビリテーション総合実施計画書運用方法の評価(リハビリテーション科)
  • セル看護導入の成果(2西病棟)
  • 配膳抜け・間違いに関しての分析(栄養科)
  • 人工呼吸器外れへの対応策について(6西病棟)
  • 乳がん検診書類記入漏れ(医事課)
  • 患者情報の入力・変更業務の見直し(透析室)
  • 人工呼吸器 Trilogyにおける服設定誤動作を防止するための対策(臨床工学室)
  • 敗血症患者に対する迅速な抗菌薬投与について(外来)

1位は、2西病棟のセル看護導入の成果

セル看護導入で患者様の側にいる時間を十分にとることを考え、ベッドサイドで仕事をすることでナースコール件数の減少、転倒・転落の減少、抑制率の減少につながったことを発表しました。

2位は、3西病棟の身体抑制解除時間の導入と身体抑制率の推移

抑制解除時間の導入により、抑制解除に向けての工夫・対策が増加され抑制率の減少につながったことを発表しました。

3位は、外来の敗血症患者に対する迅速な抗菌薬投与について

迅速な抗菌薬の投与が患者の生命予後に影響を与えることを考え、血症プロトコルの作成・qSOFAスコアの導入を行ったことによりスタッフの敗血症に対する知識が向上し、診断から抗菌薬の投与時間が短縮されたことを発表しました。

個人賞の表彰もあり、インシデント・アクシデント報告を多く出した職員が業務改善の意欲があると評価され表彰されます。
今回は1位127件 2位100件 3位82件で表彰されています。

恒例の大会となり回を重ねるごとに各部署での発表もよくなってきているのが実感されます。今後も、医療の質、業務の質を高められるよう続けていきます。

20190228-01