1 概要
当院職員(医療従事者以外)において、結核症の発症が判明し、仙台市保健所泉支所(以下、「泉支所」という。)の調査により集団感染事例と判断されましたので、お知らせいたします。
2 経過
- 令和4年7月7日 職場健診にて結核発病者1名(A)の診断があり、泉支所に結核患者の発生届の届出を行いました。
- 令和4年9月 上記結核発病者の同僚及び関係者18名の接触者健診を実施し、新たに結核発病者1名(B)が診断されました。泉支所の調査及び指導を基に、感染対策委員会にて引き続き調査を実施すると共に院内における感染対策の徹底を行いました。
- 令和5年3月 泉支所の検査により、発病者Aと発病者Bの結核菌遺伝子型が一致。泉支所の指導により、感染対策委員会にて次年度以降の職場健診で結核感染の有無を再確認する方針としました。
- 令和5年5月 職場健診にて新たに結核発病者2名(C及びD、A及びBの同僚)が診断されました。
- 令和5年6月 当該結核発病者らの関係者19名の接触者健診を実施し、感染および発病者は確認されませんでした。
- 令和5年9月 泉支所の指導により、当該結核発病者ら同僚及び関係者41名の接触者健診を実施したところ、結核発病者1名及び潜在性結核感染者1名(E及びF)が診断されました。
- 令和5年10月 泉支所の検査により、CとA及びBの結核菌遺伝子型が一致。泉支所より、同じ部署内において複数名の感染者が発生していること、そのうち3名の結核菌遺伝子型が一致したことから院内において結核集団感染が発生したとの判断がありました。
3 確認された感染者の数
結核発病者5名、潜在性結核感染者1名
4 今後の対応
- 結核発病者及び潜在性結核感染症者はすでに治療を開始しており、他者に感染させるおそれはありません。
- 当該者らが服薬治療を継続できるように泉支所と連携するとともに、当院においても健康状態を確認していきます。
- 当該発病者らと接触された職員及び関係者については、泉支所の調査に協力し、すでに特定できており、今後も定期的な検査等健康状態の把握を行います。
5 この件に関するお問い合わせ先
以下のとおりです。
病院総務課(問合せ時間 平日 午前9時から午後5時まで)
なお、個別の取材については、発病者および感染者の人権保護の観点からお控えいただきますようお願いいたします。