スタッフブログ 2018/05/25

平成30年5月3日(木・祝)にアリオ仙台泉様の企画で地域活性事業の一環として、地域児童への防犯や防災、救命の積極的な普及啓発並びに職業として地域住民の方に広く周知を図ることなどを目的とした「こども仕事体験」という企画に参加させていただきました。

参加団体は当院のほかに、

  • 【警察】宮城県警察・泉警察署
  • 【消防】仙台市消防局泉消防署
  • 【自衛隊】自衛隊宮城地方協力本部
  • 【アナウンサー】せんだい泉エフエム放送株式会社

といった団体・企業が参加されました。
企画の内容としては、各団体・企業が講話や実演をし、その後、子供たちに希望する職種のしごとを体験してもらうといった流れで行われました。
当院では、看護部長・外来看護師が登壇し、看護師が普段どのような仕事をしているか講話をしました。

20180522-010

講話の後にこどもたちから質問を受けましたが、年間の救急の件数や患者さんがどのくらい来院されるかなどの現実的な質問や、看護師をやっていて何が一番うれしいか質問され、「患者さんが元気になって帰ることができたときにうれしいです。」と回答しました。

講話が終わり、しごと体験の時間になると、当院のブースにもたくさんの子供たちが来てくれました。
しごと体験では、子供用のナース服や白衣を着用してもらい、包帯、絆創膏の使い方講座、脈や血圧の測定、車いすの押し方体験、赤ちゃんのおむつ交換体験、聴診器で心臓の音を聞いてみるなど、医師や看護師の仕事を実際に体験してもらいました。

●赤ちゃんのおむつ交換体験

20180522-00320180522-004

●包帯や絆創膏の使い方講座

20180522-00720180522-005

●聴診器の使い方や血圧測定の体験

20180522-00820180522-002

中でも、実際の赤ちゃんと同じ重さの人形を使った赤ちゃんのおむつ交換が人気で、熱心に看護師の話を聞き、おむつ交換を一生懸命している姿はほほえましかったです。

当初は20名の定員で事前の受付が必要でしたが、飛び込みで参加したいという子供たちも多かったので、飛び込み参加も可とし、たくさんの子供たちに体験してもらうことができました。

今回の体験を通して、病院のことを地域の皆さまに知っていただくとともに、子どもたちが医師や看護師の仕事に興味を持ち、将来、医療職を志すきっかけになることを期待したいと思います。

スタッフブログ 2018/05/20

こんにちは、検査科スタッフです。
今日は超音波検査(エコー検査)についてお話ししたいと思います。

○超音波(エコー)とは
ヒトには「聞こえる音」と「聞こえない音」があります。通常20,000Hz以上の高い音は健康な耳の方でも聞くことが出来ません。それが「超音波」と呼ばれる音です。
音にはやまびこのように「反射」の性質があります。超音波にも同じく反射の性質があり、それを利用したのが超音波検査(エコー検査)です。超音波検査は、からだの表面に超音波を送受信する器具(プローブ)をあてて、臓器などの反射面から返ってくる音を画像化して見るものです。

20180518-00

○超音波検査は安心して受けられる検査です
超音波検査は健診や産婦人科でも広く実施される、人体にとって無害な検査です。多くの場合は、ベッドに寝て頂きエコー用ゼリーをからだに塗ってプローブをあてるだけですので苦痛を伴わずに検査できます。

20180518-01

○超音波検査の対象
腹部、心臓をはじめ、主に頚部や下腿の血管、乳腺、甲状腺、関節など多くの領域が検査の対象となります。

20180518-0620180518-0420180518-0220180518-03

○腹部超音波検査を受ける方へ
腹部超音波検査は、食事の影響を大きく受けるため 前日夕食後からの絶食 をお願いしています。
食事を摂る事により消化管のガスが発生し臓器を観察しにくくなります。食後は胆嚢から胆汁が分泌されるため胆嚢が収縮し内部の状態が見えにくくなります。水やお茶を少量でしたら飲んでも影響はありませんが、牛乳やジュース、コーヒーは避けて下さい。
また、膀胱も排尿してしまうと内部の状態が見えにくくなると共に、前立腺や子宮などの臓器の観察もしにくくなりますので、可能な限り尿が溜まった状態での検査をお勧めします。

スタッフブログ 2018/04/29

こんにちは、看護部スタッフです。
今日は感染予防についてお話ししたいと思います。

感染予防といっても様々な方法がありますが、手洗いが感染予防に効果的なことは皆さんもご存知のことと思います。
手洗いをすることにより、ドアノブや手すり等至る所にある病原菌が、手を介して体内に入り感染することを「予防」することができると言われています。

20180429-00

そのため、外出後、食事前、排泄後などの手洗いは感染予防のために有効なのですね。

そこで、皆さんは手洗いの正しい方法を知っていますか?
何気なくちゃちゃっと手洗いを行なっている方も多いのではないでしょうか。
手洗いは正しく行われていなければ、病原菌が手に残り、効果が薄くなってしまいます。
手洗いで最も洗い残しが多い部分は、指の間や爪の間、親指の付け根等があげられます。
このような部分の洗い残しを防止するため、次に紹介する方法を是非参考にしていただきたいです。

  1. 手全体を流水で流す
  2. 手のひらに石鹸を適量つけ、両手でよく泡立てる
  3. 手の甲をもう片方の手のひらで揉み洗う
  4. 指を組むようにして指の間を洗う
  5. 親指をもう片方の手で包むように揉み洗う
  6. 指先をもう片方の手のひらの上で揉み洗う
  7. 手首まで忘れずに洗う
  8. 流水でよく流す

こちらが正しい手洗いの手順です。
最初はめんどうと感じることもあるかもしれませんが、この洗い方は病院スタッフも行なっており、慣れてくると当たり前にできるようになります。

20180429-0220180429-06

また、爪を短く切ること、手洗い時には指輪や時計を外すことも効果的と言われています。
是非毎日の手洗いで感染予防を実践してみてはいかがでしょうか。

来院時、面会時等で病院へいらっしゃった時は上記の手洗いに加え、手指消毒用アルコールの使用をお勧めしています。
病院内のさまざまな場所に設置してありますので、是非使用してみてください。

スタッフブログ 2018/04/27

こんにちは、放射線技術科スタッフです。
今回は、CT(Computed Tomography)装置のお話をします。

放射線機器

CT装置は、人体の周りを高速回転(最高0.35秒/回)するX線発生装置(X線管球)と検出器が一体となって回転し、寝台も連動させて断層画像をつくります。
CT装置の側面から観察すると、X線管球の動きの軌跡が、螺旋状に見えことから、ヘリカル(螺旋)CTと呼ばれています。
また、マルチスライスCTとは、X線検出器を構成する素子が多数配置されている装置のことを言い、この素子が64列並んだ装置を64列CT装置と言います。
このX線管球とX線検出器を組み合わせることにより、短い時間で広範囲を撮影出来ます。
そして、この検出したデーターを、重ね合わせることにより、3次元立体画像や2次元画像にします。
※説明用に動画を作成しました。下記をクリックすると動画を視聴できます。文章の補足としてご視聴ください。


少しお分かり頂けたでしょうか。
また お話する機会がありましたら、実際の検査についてお話したいと思います。

スタッフブログ 2018/04/26

こんにちは。仙台徳洲会病院リハビリテーション科スタッフです。

突然ですが、皆さんは一日にどのくらいの歩数歩いているでしょうか?

20180426-01

歩行するということは最も簡単な有酸素運動であり、脚の筋肉だけでも「大腿四頭筋」「ハムストリングス」「前脛骨筋」「下腿三頭筋」など、大きな筋肉をいくつも使います。
大きな筋肉をたくさん使うので、エネルギーもたくさん使うことになります。

しかも歩行は、脂肪を燃焼するために必要な酸素を十分摂取できる有酸素運動ですので、エネルギーの原料として体脂肪が多く使われ、肥満やメタボリックシンドロームの解消に効果的です。

20180426-02

さらに有酸素運動は糖の代謝、血管の伸縮性を改善する効果もあり、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病を防ぎ、ひいては死亡率を低下させることがわかっているようです。

このように健康づくりに非常に効果的な歩行ですが、宮城県の人がどのくらい歩いているかというと・・・

<1日あたりの平均歩数 宮城県>
男性  6439歩(47都道府県中最下位
女性  6923歩(47都道府県中20位)

<1日あたりの平均歩数 全国平均>
男性  7791歩
女性  6894歩

<1日あたりの平均歩数 男女別1位>
男性  兵庫県 8859歩
女性  千葉県 7427歩

(平成24年 国民健康・栄養調査 歩数の平均値(20-64歳、性・都道府県別、年齢調整)より)

宮城県の女性はほぼ全国平均値ですが、男性は全国平均と比べて1000歩以上少ない結果となっています。

さらに、平成20年度から始まった特定健診(メタボ健診)の結果では、宮城県は「メタボリックシンドローム該当者及び予備群」の割合が、平成20年度から6年連続全国ワースト2位(平成26年度はワースト3位)となっており、全国的にみても「運動しない」、「メタボが多い」という「健康とは言えない県民性」となっています。
そのような状況を受け、宮城県が県民の健康づくりのために推し進めている「みやぎ21健康プラン」では男性9000歩、女性8500歩が日常生活における歩数の目標として掲げられています。

将来の健康のためにも、まずは今より15分(約1500歩)長く歩く習慣をつけることで、皆さん健康づくりをしてみてはいかがでしょうか。