2023年8月に医師向けのアプリ開発や医学生向け口コミメディアの運営をされている株式会社HOKUTO様の運営サイトに当院研修医のインタビュー記事が掲載されました。
【仙台徳洲会病院】救急から僻地医療まで何でもできる!
仙台徳洲会病院 (宮城県) は2022年4月に病棟が新しくなり、 患者数も日々増えています。 徳洲会グループはハイパーなイメージがありますが、実際のところどうなのでしょう。初期臨床研修医の小林孝寛先生に本音を聞きました。
病院の概要
徳洲会グループとしては東北唯一の臨床研修病院です。 2次救急病院として救急搬送は年間約7000件で、 より深刻な3次に近い症状に対応するケースも多いです。
新病棟にはハイブリッド手術室があります。 心臓や脳の血管撮影などに対応したX線透視装置を配備し、 カテーテルを使う内科的治療と外科手術を一つの部屋で行うことができます。
研修医の本音
「ハイパー」 ✕ 「ちょうどいい規模感」
ーー研修先を仙台徳洲会病院にした理由は
小林先生 「元々ハイパー寄りの病院を探していたこと、 秋田県出身で同じ東北地方であること、 同期の研修医が多くない (6人) 規模感が自分に合っていると感じたことーーが理由です。救急搬送は絶対値で見ると別の徳洲会グループの方が多いですが、 研修医1人当たりで計算すると当院の方が多くなり、さまざまな症例を経験できると考えました」
ーーなぜハイパーな病院を志望したのか
小林先生 「体力のある初期研修医の2年間は忙しい環境に身を置いたほうが自分の成長につながると考えたからです」
定期的に開催されるCVレクチャー
5段階で 「3.5〜4」の忙しさ
ーー研修した率直な感想は
小林先生「昔は徳洲会ってどの科も忙しくて家に帰れない、 当直は週2〜3回のようなイメージがありました。 忙しいのは覚悟していましたが、 実際は基本的に日曜日は休みで、 自分の勉強時間も確保できます。 5段階で表すと、 忙しい救急科は5です。ただ診療科によってバラツキはあるので、全体では3.5〜4でしょうか」
「プログラムは5月に循環器内科、6〜7月に救急科、8〜9月に消化器内科というローテーションです。体力的にギリギリまで追い詰められることはなく、 メンタル面でも上級医との面談ができる制度があるなど、研修医が働きやすい環境が整っていると感じています」
研修医が各科15症例の主治医に
ーー研修して良かった点は
小林先生 「人数が少ないが故にマンツーマン指導を受けられます。 研修医は各科指導医の下、 平均10~15症例の主治医となり、 診療にあたります。やる気と準備次第で、 担当科以外の症例の検査や手術にも積極的に参加できます」
「2年目には、 徳洲会グループの病院で2か月間の離島・僻地医療の経験を積むこともできます。 私自身、 秋田出身なので医師不足の地で研修することの重要性を感じています。離島・僻地医療に少しでも一助出来ればと思います」
八尾徳洲会病院ブランチ医師から指導を受ける様子。 月に一度レクチャーがある
胸腔ドレーンから透析まで
ーーこれまでに印象に残った症例・手技は
小林先生「一番記憶に残っているのは、外傷で運ばれてきた患者さんが血気胸を起こしていて、 上級医の指導のもと胸腔ドレーンを挿入したケースです。その患者さんが腎機能障害もあることが分かり、 そのままHCU (High Care Unit) で透析導入から維持透析にするまでの流れを1人の患者さんで診ることができました。手技の面でも内科の面でも勉強になりました」
病院の雰囲気
最高な同期仲
ーー研修医同士の関係性は
小林先生「最高です。 臨床上の疑問点を調べたり話し合ったりしながら刺激しあえています。 プライベートでも一緒によく遊びます。仙台七夕まつりにも行きました」
病院主催のボーリング大会での一枚
ーー上級医、 コメディカルとの関係性は
小林先生 「上級医との距離はとても近く、 基本的な部分も質問しやすいです。コメディカルの方は、救急外来などでこちらの不足部分を自然に補ってくれるなど、先生のような存在でもあります。病院全体としては和やかな雰囲気です」
ーー仙台の生活は
小林先生「病院周辺は住宅街で、 単身者世帯のアパートも多いです。生活には全く困らないですし、車で20分離れると観光地の松島や温泉もあります」
医療に没頭する2年間を
ーー医学生にメッセージを
小林先生「時代の流れもありますが、ハイポな医師人生を歩むことは個人的にも良い生き方だと思います。ただ、 将来ハイポに進むにせよ、ハイパーに進むにせよ、 初期研修の2年間は医療に没頭した方がいいと考えています。一番体力があり、 成長ができる時期だからです。 仙台徳洲会病院は忙しい中にもプライベートも充実できる良い研修環境ですよ」