こんにちは。リハビリテーション科スタッフです。
今回は当院で指導している、腰痛体操についてご紹介します。
腰痛体操とは、筋肉を伸張・強化し、姿勢を矯正することにより、疼痛を緩和し増悪を予防しようとするものです。
以下の腰痛体操の対象は、不良姿勢や筋肉の疲労などが関連する筋・筋膜性由来の腰痛や、急性期を過ぎた腰痛症などが挙げられます。
反対に、禁忌としては、急性期の腰痛(ギックリ腰を起こした直後)、脊椎・脊髄疾患で炎症・腫瘍などのある時、全身的な基礎疾患で安静を要する時期などが挙げられています。
すべての腰痛に適応があるわけではないので、安静や鎮痛剤の内服でも改善しない強い痛みや知覚障害、筋肉の萎縮などがみられる場合は、まずは整形外科を受診して頂くことをお勧めします。
今回紹介する体操は簡便であり、且つどれも寝ながらできるものばかりです。
早速お布団の上で、テレビを見ながら、やってみましょう!
①深く息を吸い込みしっかりはきます。全身を気持ちよく伸ばしましょう。
②片足を抱えて胸に引きつけます。頭を起こし、膝に近づけます。息をはきながら足を引きつけることを意識し、息を止めないようにしましょう。慣れたら足を引きつけた状態で数回呼吸してみましょう。
③両足を抱えます。顎を引いて頭を起こしましょう。息をはきながら足を引きつけることを意識し、息を止めないようにしましょう。慣れたら足を引きつけた状態で数回呼吸してみましょう。
④背中を丸めるようにおへそをのぞきます。膝を立てて行うと腰への負担が少なくてすみます。
⑤踵をしっかりつけてお尻を上げます。お尻が沈む人は背筋やお尻の筋肉が弱くなっています。お尻へしっかり力を入れることを意識しましょう。
⑥手を軽く広げ体を回旋させます。膝を伸ばし、反対側の肩が浮き上がらないところまで行います。
各々5回程度行います。
ポイントは、①息をこらえないこと、②数をゆっくり数えながら1つずつの動作を丁寧に行うこと、③目的を考え意識しながら行うことの3点です。
毎日継続することで徐々に効果を感じることができます。
皆さんも全身の筋肉を気持ちよく伸ばし、腰痛を和らげて快適に過ごしましょう!