スタッフブログ 2018/08/13

こんにちは、看護部スタッフです。
仙台市感染症発生動向調査情報から仙台市内ではヘルパンギーナが急増していると報告がありました。

20180809-01

ヘルパンギーナってなに?

ヘルパンギーナとは夏風邪の代表的な疾患です。主に乳幼児に多く見られ、まれに大人も発症するウイルス性の感染症です。
時期としては6月から初夏にかけて流行します。
主にコクサッキーウイルスA群というウイルスが原因となっていますが、ウイルスの型がいくつかあるので、何度もかかってしまうことも珍しくありません。

感染経路は?

くしゃみなどの際に出る飛沫によって感染する飛沫感染、手が触れることで感染する接触感染、飛沫・接触で排出されたウイルスが食べ物等に入り、それらを食べてしまうことで感染する経口感染が主な感染経路になります。
また、回復後も口から1~2週間、便から2~4週間ウイルスが排出されるので、汚染された手指を介して感染が広がります。

症状や経過は?

  • 感染後3~6日は潜伏期のため症状は出ず、それ以降に発症します。
  • 主な症状は発熱で、39.0℃以上の発熱が1~3日続きます。
  • 高熱時には、けいれんを起こす恐れもあるため注意が必要です。
  • のどの痛み、のどの発赤、小さな水疱がたくさんできます。
  • 水疱は2~3日でつぶれて黄色い潰瘍になります。
  • のどの痛みが強いため、飲食を受け付けなくなることから脱水症状を起こすことがあるため乳幼児は特に注意が必要です。

対処法はどうするの?

ヘルパンギーナに対する薬はなく、粘膜保護剤の軟膏や口腔内にできた潰瘍に対して鎮痛薬が処方されることがあります。
食事は刺激のあるものは避け、かまずに飲み込めるものがおすすめです。約5日ほどで症状は治ります。

感染拡大させないための対策、感染しないための予防法は?

感染を拡大させず防ぐ方法としては、マスク着用は有効かと思います。感染した本人が飛沫を外へ出さないためにマスクを着用すること、予防のためにマスクを着用することは、飛沫感染を防ぐ方法として十分効果的と言えると思います。
気を付けて頂きたい点としては、マスクをする際は必ず鼻まで覆うように、そしてできるだけ顔とマスクとの間に隙間ができないように装着することが重要です。

また、基本的なことですが一番大切な予防法は手洗いだと思います。皆さん「正しい手洗いの仕方」で洗えているでしょうか?
もし分からない方は以前書いたブログで説明しているので、そちらも読んでみて下さい!

2018.4.29 「手洗いで感染予防」

スタッフブログ 2018/08/08

こんにちは、広報スタッフです。

8月7日(火)に宮城県赤十字血液センターの献血車がやってきました。

20180808-019

血液は、栄養や酸素の運搬、免疫など、人間の生命を維持していくために必要不可欠なものです。
血液の機能を完全に代替できる手段はないため、医療において輸血は欠かすことができない治療法となっています。
当院も必要な際には輸血を使わせて頂いているため、献血車がくる際は全員に協力を求めます。

20180808_01320180808_018

佐野院長をはじめ、先生方も献血に来てくれました!

20180808_00620180808_00520180808_00420180808_010

看護部の方もたくさん来てくれました!

20180808_00320180808_00220180808_01120180808_001

事務の方もたくさん来てくれました!

20180808_016

献血しながら笑顔のスタッフもいました(笑)

20180808-020

佐野院長も献血が終わった後は笑顔でした!

20180808-025

ちょうど10回記念で記念品を頂いたスタッフもいました!

今回職員は受付21名で実際に400ml献血が出来た職員は17名でした。その他、一般の方で献血のために来てくださった方もいました。
この献血によって、多くの人の命が救われることを祈っています。
次回は今回の人数を超えられるようにさらに呼びかけたいと思います!

スタッフブログ 2018/07/30

こんにちは、医事課スタッフです。

今回は入院患者さん、ご家族の方からよく質問されるDPCについてご説明したいと思います。

当院では、平成28年4月1日より入院医療費の会計算定方式が従来の出来高会計方式から
診断群別包括支払方式(DPC)になっています。

それでDPCってどんな意味??

DPCとは
(Diagnosis Procedure Combination:診断群分類)
という意味です。

・・・??

全く意味がわからないですね・・・。
説明するのが難しいのですが、頑張って説明していこうと思います!

○DPCは入院患者さんの診療報酬点数を包括的に計算する方法

従来の出来高払い方式では、患者さんに行われた診療行為それぞれに対して、点数を算出しています。
例えば入院料、投薬料、検査料、画像診断・・・など、各診療行為の点数の足し算によって、全体の診療報酬が決まります。

一方、DPCでは各診療行為の点数を足し算するのではなく、入院される患者様の病気や症状をもとに、手術や処置などの内容に応じて厚生労働省から定められた1日あたりの点数を基本に入院医療費を計算する会計方式です。
算定方式が適応されるのは、入院基本料や検査・投薬(退院時処方を除く)注射・検査・画像診断などです。
ただ、手術・麻酔・輸血・処置(1000点以上のもの)・リハビリなどについては従来どおり出来高会計方式となります。

簡単に言うとDPC包括期間中は定額支払いという事になりますね。
ただ、傷病名によりDPC包括期間(定額支払い期間)は決まっているので、期間が超過したものは従来どおりの出来高支払いとなります。

DPC包括の分かりやすいイメージ図も下にございますのでそちらもご覧下さい。

20180730-01

分かりやすいように頑張って説明したつもりですが、いかがでしたでしょうか?

1階医事課には入退院窓口がございますので分からないことがあればいつでもご質問下さい!

スタッフブログ 2018/07/26

こんにちは、栄養管理室スタッフです。

~食事療法シリーズ 第2回目~

前回は第1回目として「血糖値を上げにくいバランスの良い食べ方」についてご紹介致しました。

今回は「バランスよく食べるコツ」についてご紹介します。
糖尿病や高脂血症をはじめ、健康診断で気になる項目があった方は是非読んでみてください。

前回も少しお話しましたが、『バランスの良い食べ方』とは、ある一定の食品ばかりに偏らずに、
毎食 主食(炭水化物)・主菜(たんぱく質のおかず)・副菜(野菜のおかず)
を組み合わせてまんべんなく色々な食材を適量食べることですね。

20180727-04

こんな感じのイメージで、組み合わせて食事をすると良いと言われます。

食べる目安量の配分は、摂取エネルギー全体を100%と考えると
炭水化物 55~60%、たんぱく質 15~20%、脂質 20~25% 
の割合が理想的です。

20180727-02

 

ちょっと解説すると、

炭水化物とは
 ⇒ごはん、パン、麺類、芋類、とうもろこし、南瓜、蓮根などの糖質を含む食品
たんぱく質とは
 ⇒肉・魚・卵・大豆製品・大豆・乳製品・チーズ・豆乳などのたんぱく質を含む食品
脂質とは
 ⇒油脂類(油、マヨネーズ、ドレッシング)、ごま、ナッツ類、アボカド、ばら肉、ベーコンなど脂質を含む食品
の事を指します。

例えば・・・身長165センチの方は、1日の必要エネルギーは1800kcalとなります。
適正エネルギーは身長から計算することが出来るのですよ。みなさんご存知でしたか?
詳しくは次回のブログでご紹介したいと思います。

1日1800 kcal摂取する方の場合 上記グラフの割合で計算すると、それぞれ1日分で
炭水化物:267.5g、たんぱく質:70g、脂質:50g
となります。

でも、細かく計算するのは難しいので・・・
簡単に手ばかりで 1食分の目安量 を把握してみましょう。

1日1800kcalの方の 1食分 のおおよその目安量

〇炭水化物
⇒主食として、ご飯を茶わん1膳(180g位)
※参照:コンビニの三角おにぎり 1ヶ約100g

〇たんぱく質
⇒献立のメインとなるおかずは手のひらの真ん中部分に乗るサイズで1~2品
1日で合計5品目が適量です
※参照:1品の数え方 卵1個、鶏モモ肉60g、鮭60g 木綿豆腐100g(1/4丁)、絹ごし豆腐 140g、ウインナー2本 など

例えば、うなぎ蒲焼を1串分食べると、脂肪が多く高カロリーなので、これだけで 4品目分 となってしまうのです。驚きですね。

〇脂質
⇒調理の油少々(1日で油大さじ1杯分までが適量)
※参照:油大さじ1杯と同等の食品=ごま大さじ2杯、皮なしピーナッツ13粒、アボカド1/4個、ばら肉20g、ベーコン20g 等があります。
例えば、揚げ物を1人前食べる場合は、揚げ物の衣に大さじ1杯分の油が吸収されているので、それだけで1日分の適量になります。
揚げ物のおかずがある場合は、その日の別のおかずは油を控えるとよいでしょう。

上記3点にプラスで
●食物繊維
⇒野菜のおかず  1食で120g位 (前回お話ししましたね)
生野菜なら、両手のひら1杯分、もしくは 温野菜なら、片手のひら1杯分

それ以外の食材では、
●牛乳・無糖ヨーグルト
1日1回180ml(180g)まで。
※牛乳とヨーグルトは両方ではなくてどちらか片方にしましょう。

●果物
バナナなら1本、大粒のブドウなら12粒、桃なら中玉1ヶ など
それぞれのいずれかが1日分の適正量となります。
※果物も糖分が多いので、食べ過ぎると中性脂肪や血糖値の上昇につながるため、注意が必要です。

今回の内容をもっと詳しく知りたい方は、当院の糖尿病教室(毎週金曜日開催)の第1週目、第2週目に管理栄養士からバランス食についてお話をしています。興味のある方はご参加下さい。

次回は「あなたの適正エネルギーは?」についてご紹介したいと思います。

スタッフブログ 2018/07/19

こんにちは、看護部スタッフです。今回は6西病棟を紹介します。

当院は急性期病院ということで、患者様は2~3週間と短い期間で入退院していきます。
そのなかで6西だけは「障害者病棟」で少しゆったりとした時間で流れています。

障害者病棟とは

パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経難病、重度の肢体不自由・脊髄損傷の重度障害者の方が治療・リハビリを行う病棟です。
6西では特にALSの患者様が多く入院されています。

ALSとは

脊髄の運動ニューロンがおかされ筋肉が弱くなる病気です。原因不明の難病で厚生労働省により特定疾患の一つに
指定されています。手や足の筋肉が麻痺して動きにくくなる、舌やのどの筋肉が弱くなり、しゃべったり飲み込んだり
しにくくなるという症状がみられます。

症状がすすむと手足の麻痺による運動障害、コミュニケーション障害、嚥下障害、そして呼吸障害が加わります。しかし意識や五感、知能は正常に保たれます。

入院中のALS患者様について移動やシャワー、お食事の介助は看護スタッフが創意工夫してケアに取り組んでいます。
呼吸障害がある方では人工呼吸器を利用している方も多くいらっしゃいます。

コミュニケーションはどうしているかというと、こちらのパソコンを使用しています。

20180720-001

その名も「伝の心」(でんのしん)

手の麻痺があっても頬やこめかみなど動かせる筋肉を使ってキーボードを操作することができます。

ある患者様に伝の心の撮影をお願いしたところ、素敵なメッセージもいただきました。

20180720-002

感謝の言葉を頂きスタッフ一同嬉しい限りです。
これからもケアの充実にスタッフ一同頑張っていきたいと思います。

20180720-003