スタッフブログ 2018/09/15

こんにちは。リハビリテーション科スタッフです。
今日は膝の痛みについてお話したいと思います。

実は高齢者だけでなく若い女性にも多い膝の痛み。原因はどんなところにあるのでしょうか?

原因を上げる前に知っておきたいのが、日本人は膝を痛めやすいということ。50歳以上では約半数が膝の痛みを経験しているという報告もあるほどです。確かにおじいちゃん、おばあちゃんの話題に上がることが多い問題ですよね。

そもそも2足歩行であること自体、膝への過負荷は免れないようです。それに加えて社会生活、スポーツ、不良姿勢が伴い、負荷は増す一方…。さらに言えば日本人は骨格的にもいわゆるO脚の人が多く、O脚の進行とともに膝の内側に負担が蓄積され、痛みも増してしまうようです。

では、そんなにも膝の痛みを強めてしまう要因は何なのでしょうか?

①正座

これはよく耳にしますよね。日本人は床に座る生活が未だ多く、正座やお姉さん座り(内股で床に座ること)などの姿勢をとることで本来の自然な膝関節の動く範囲を逸脱してしまいます。膝関節の正常な屈曲角度は140°と言われていますが、正座をした時の屈曲角度は160°程度ともはや亜脱臼しているようなものです。お姉さん座りはそこに更に捻りを加えてしまっています。不自然な姿勢を長時間、長期間強制され、膝はついに限界を迎え痛みが出てしまいます。

②内股

若い女性に多い姿勢の内股。この姿勢、実はお膝だけでなく重力に抗して美しく姿勢を保つための筋肉がユルユルの状態になってしまうんです。結果、猫背やお腹のたるみ、足先に力が入らないなど全身的に影響を及ぼし、そしてまた膝が痛くなるという悪循環になってしまうのです。

③しゃがみ動作

こちらも正座と同じ原理です。和式トイレはだいぶ少なくなりましたが、畑仕事などで長時間しゃがんでいる人は多いのではないでしょうか。

他にも様々な原因がありますが、上記だけでも思い当たった方、多いのではないでしょうか。
ここで、簡単にできるセルフチェックをしてみましょう。

①壁に背を向けて、後頭部・背中、お尻、踵が壁につきますか?

リハビリスタッフ写真1

②真っ直ぐ立って両足の踵、内くるぶしをつけた状態で膝と膝がくっつきますか?

リハビリスタッフ写真2

これらが達成できなかった方、お膝に負担をかけている可能性があります。
膝の痛みが出ると普段の生活でもものすごく大変なんですよね。できれば痛みが出る前に予防したいものです。

今こそ普段の姿勢を見直してみましょう。

スタッフブログ 2018/09/12

こんにちは、CS委員会スタッフです。
先日、当院スタッフのお子さんを対象に職場体験イベントを行いました。
参加して頂いたお子さんは幼稚園児~中学生と、たくさんのお子さんに参加して頂きました。

当日は4つのグループに分かれて、医師や看護師や薬剤師が普段行っている業務を実際に体験してもらいました。

●心肺蘇生法体験や赤ちゃんのオムツ替え体験

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●薬剤の調合体験

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●中学生のグループは手術室にて滅菌ガウンの装着や内視鏡手術の体験

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初めて見ることに対して終始目をキラキラさせながら話を聞いていた姿が非常に印象的でした。

今回の体験を通して病院には様々な職種があることや、両親が普段どういった仕事をしているか知ってもらえるきっかけになったと思います。今後も子供たちが参加できる活動ができるよう取り組んでいきたいと思います。

参加していただいたお子さん、保護者の方々、協力してくださったスタッフの皆様ありがとうございました。

スタッフブログ 2018/08/31

こんにちは、栄養管理室スタッフです。

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~食事療法シリーズ 第3回目~

今回は「1日に必要な適正エネルギーの計算方法」についてご紹介します。

※食事療法についてシリーズでご紹介しております。
過去の記事を読みたい方は下記のリンクをクリックして下さい。

食事療法を始めるには、まずご自分の適正エネルギーを知っておくと便利です。
自己流の食事制限を続けていると、特殊な食品に偏ってしまい必要な栄養素が不足した低栄養になったり、食べ過ぎて新たな病気を引き起こすこともあります。

そこで、今回は基本の計算方法についてご紹介したいと思います。
みなさんはご自分の身長・体重から、肥満度・標準体重・適正エネルギーが計算できることはご存知ですか?

【計算方法】

1.BMIによる肥満度の計算

肥満度:BMI(Body Mass Index  ボディ マス インデックス)の頭文字をとったもので自分の身長や体重から求めます。

日本ではBMIの値が22の時が一番病気の発症率が少ないとされています。
そのため、これに相当する体重を理想体重として算出します。

※身長はメートルに換算します。 例)165センチなら、1.65となります。

BMI = 自分の体重(  )㎏ ÷ 身長(  )m ÷ 身長(  )m、

肥満度判定
18.5未満→やせ型
18.5~25未満→標準
25~30未満→肥満
30以上→重度の肥満

2.標準体重の計算

身長から標準体重を計算できます。
標準体重 ㎏ = 身長(  )m × 身長(  )m × 22
※身長はメートルに換算します。 例)165センチなら、1.65となります。

3.1日に必要な適正エネルギーの計算

適正エネルギー = 標準体重 × 係数(25~30)
※係数とは 身体活動量のことです
現代人の大部分がやや低いにあてはまります。
標準体重1㎏当たり、25~30kcalが目安です。

【身体活動量の目安】
やや低い(ディスクワークが主な人・主婦)      25~30kcal/㎏標準体重
適度  (立ち仕事が多い職業:農作業・漁業など)  30~35kcal/㎏標準体重
高い  (力仕事の多い職業:土木建築業など)    35~kcal/㎏標準体重
身体活動量とは・・・運動(有酸素運動中心)と生活活動(生活の中で体を動かす機会すべて(仕事を含む))の二つを合わせたもの

例えば上記計算式に当てはめてみると・・・
身長165センチ、体重65㎏ の人の場合は、

①BMIを計算しましょう

BMI = 自分の体重( 65 )㎏ ÷ 身長( 1.65 )m ÷ 身長( 1.65 )m 
計算すると、23.8なので、判定は・・・ 肥満度判定:18.5~25未満→標準となります

②標準体重を計算しましょう

標準体重 = 身長(m) × 身長(m) × 22
1.65m × 1.65m × 22 = 59.9㎏  ⇒59.9㎏が標準体重と出ます。

→計算すると①の現体重は少し多めですが、おおよそ1割前後は許容範囲と言われています。この例の場合には54~66㎏までは良いとされます。
標準体重よりも体重が多い人はなるべくBMIを22 に近づけましょう。

③適正エネルギーを計算しましょう

適正エネルギー = 標準体重 × 係数(25~30)
59.9.㎏(標準体重) × 30(係数) = 1797kcal
⇒約1800 kcalが1日の適正エネルギー となります。

いかがでしたか? 興味のある方はぜひ上記計算をお試しください。

次回は、『果物の1日の適正量について ~1日にどの位食べると良いの?~ 』についてお話したいと思います。

スタッフブログ 2018/08/29

こんにちは、リハビリテーション科スタッフです。

先日、当院のリハビリ室にて、サイボーグ型ロボットHAL(ハル)を体験する機会を得ましたので、報告を兼ねて少しご紹介したいと思います。

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昨今、大手企業が新たなロボットを発表して話題になったり、家庭用ロボットが次々と発売されるなどして、ロボットが私達の目に触れる機会が多くなったように感じます。
実際に私達が足を運ぶ飲食店の店頭ではロボットがお出迎えというような光景もみられ、ロボットがより身近な存在と感じられる時代になってきました。

さて、今回私たちが体験したHAL(Hybrid Assistive Limb)は、身体に装着することで立ち上がりや歩行などの運動を支援するロボットスーツで、神経・筋難病疾患に対する歩行機能改善のために保険適用が認められています。
当院では、ALSなどの神経・筋難病疾患の患者様を受け入れており、現在HALの導入に向けて準備を始めています。

HALの最大の特徴は、機械が強制するのではなく、人の意思に従って動くという部分で、自動型ロボットに対し「随意型」ロボットと分類されます。
人が動こうという意思を生体電気信号を通して読み取り必要な動きを補助してくれるため、筋力が低下して歩きたくても歩けない方に力を貸して、実際に歩く練習ができるということになります。

前置きが長くなりましたが、実際に装着してみての感想は、
まさに「感動!」です。

動きのきっかけは全て自分の意思であり、「立ち上がろう」と思い動作を始めようとすると、ほとんど自分の力を使わずに立ち上がれている感覚です。歩行の際はバランスを崩さないように専用の荷重免荷装置や歩行器を使用します。立位でつかまった状態で「歩こう」と思うと、自分が普段歩く時に用いる力を出し切る前にすでに歩き出しているという不思議な感覚を味わいました。強制されている感じではなく、自分で歩いているのですが、HALが力を貸してくれているため、普段歩いて生活している私にとっては「歩かせてもらっている」ように感じられました。

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これまで機能低下している患者様に対する歩行練習は、手すりや歩行器、下肢装具などの歩行補助具は使用しつつも、不足した筋力を補うために私たちリハビリスタッフが腰を支えたり、下肢を介助で持ち上げて振り出したりして、時には患者様・介助者とも汗だくになりながらリハビリする場面もありました。
筋力低下が重度であると介助量が多く安全確保が困難であったり、患者様の身体的負担が大きかったりして歩行練習を実施できないケースもあったと思います。
HALは、そのような患者様方の筋力低下を補助し、患者様の身体的負担を軽減したうえで、より正常歩行に近い動作パターンを誘導します。
「立ちたい」「歩きたい」という思いに従って装着者の脚を動かし、「立てた」「歩けた」という感覚のフィードバックをタイミングよく行うことで脳の学習を促します。

今回、機器の使用体験を通して、これから多くの患者様やご家族はもちろん、患者様のニーズに応えるべくリハビリ業務に当たる私たちリハビリスタッフにとっても大きな手助けになるものと感じました。

スタッフブログ 2018/08/23

こんにちは、薬剤部スタッフです。

皆さまは「お薬手帳」お持ちですか? 今回は、「お薬手帳」についてのお話です。

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持っていると安心!!お薬手帳には4つのポイントがあります!

1.病院・薬局に行くときは忘れずに、処方内容は毎回記録を

お薬の重複やよくない飲み合わせを未然に防ぐことができます。お薬の内容に変更がなくても記録しておくと、他の医療機関を受診する時や薬局で薬を購入する時などにいつもの薬と一緒に飲んでもよいかをチェックしてもらうことができます。

2.副作用歴やアレルギー歴は必ず記録を

同じお薬による副作用の再発を防止できます。

3.お薬手帳は一冊に

病院や薬局ごとにお薬手帳を分けてしまうと必要なチェックができなくなります。一冊にまとめましょう。

4.いつも携帯、いつも同じ場所に保管を

旅行先・出張先で病気になったとき、災害時に避難したときなどかかりつけの病院に行けるとは限りません。急に体調が悪くなった時などに飲んでいる薬を正確に伝えることができます。

当院でもお薬手帳の発行を行っています。お薬手帳をお持ちになりたい方は是非お申し出ください。
また、お薬に関して疑問や心配事がありましたら、どんなことでも結構です。薬剤師にお声掛けください。お待ちしております。