こんにちは。リハビリテーション科スタッフです。
今日は膝の痛みについてお話したいと思います。
実は高齢者だけでなく若い女性にも多い膝の痛み。原因はどんなところにあるのでしょうか?
原因を上げる前に知っておきたいのが、日本人は膝を痛めやすいということ。50歳以上では約半数が膝の痛みを経験しているという報告もあるほどです。確かにおじいちゃん、おばあちゃんの話題に上がることが多い問題ですよね。
そもそも2足歩行であること自体、膝への過負荷は免れないようです。それに加えて社会生活、スポーツ、不良姿勢が伴い、負荷は増す一方…。さらに言えば日本人は骨格的にもいわゆるO脚の人が多く、O脚の進行とともに膝の内側に負担が蓄積され、痛みも増してしまうようです。
では、そんなにも膝の痛みを強めてしまう要因は何なのでしょうか?
①正座
これはよく耳にしますよね。日本人は床に座る生活が未だ多く、正座やお姉さん座り(内股で床に座ること)などの姿勢をとることで本来の自然な膝関節の動く範囲を逸脱してしまいます。膝関節の正常な屈曲角度は140°と言われていますが、正座をした時の屈曲角度は160°程度ともはや亜脱臼しているようなものです。お姉さん座りはそこに更に捻りを加えてしまっています。不自然な姿勢を長時間、長期間強制され、膝はついに限界を迎え痛みが出てしまいます。
②内股
若い女性に多い姿勢の内股。この姿勢、実はお膝だけでなく重力に抗して美しく姿勢を保つための筋肉がユルユルの状態になってしまうんです。結果、猫背やお腹のたるみ、足先に力が入らないなど全身的に影響を及ぼし、そしてまた膝が痛くなるという悪循環になってしまうのです。
③しゃがみ動作
こちらも正座と同じ原理です。和式トイレはだいぶ少なくなりましたが、畑仕事などで長時間しゃがんでいる人は多いのではないでしょうか。
他にも様々な原因がありますが、上記だけでも思い当たった方、多いのではないでしょうか。
ここで、簡単にできるセルフチェックをしてみましょう。
①壁に背を向けて、後頭部・背中、お尻、踵が壁につきますか?
②真っ直ぐ立って両足の踵、内くるぶしをつけた状態で膝と膝がくっつきますか?
これらが達成できなかった方、お膝に負担をかけている可能性があります。
膝の痛みが出ると普段の生活でもものすごく大変なんですよね。できれば痛みが出る前に予防したいものです。
今こそ普段の姿勢を見直してみましょう。