こんにちは、栄養管理室スタッフです。
~食事療法シリーズ 第6回目~
今回は「お正月の食事のコツ」についてご紹介します。
※食事療法についてシリーズでご紹介しております。
過去の記事を読みたい方は下記のリンクをクリックして下さい。
- 第1回目:「血糖値を上げにくいバランスの良い食べ方」
- 第2回目:「バランスよく食べるコツ」
- 第3回目:「1日に必要な適正エネルギーの計算方法」
- 第4回目:「果物の適正量について」
- 第5回目:「塩分を摂り過ぎないコツ」
12月に入り今年ももう少しで終わりですね。
皆さんは忘年会や食事会などの集まりへ参加のご予定はありますか?
飲酒量もですが、おいしいものをここぞとばかりに食べ過ぎないように注意したいものですね。
お正月の過ごし方は、肥満や糖尿病などの予防を考える上ではとても重要です。
みなさんこんなことに注意してみませんか?
①お餅の食べ過ぎに注意しましょう!!
小さいからといって一度に4~5個食べる方はいませんか?
昔はお餅のひとつひとつのサイズも大きく「お餅1個はごはん1膳と同じくらいの量と言われていたことがありましたね。
お餅の原料はもち米なのでは意外と高カロリーです。皆さんはご存知でしたか?
実際に・・・カロリーとごはんの分量と比較すると・・・
★カロリー計算の方法は過去のブログをご参照ください★
身長の目安 | カロリー目安 | ご飯の分量 1食量 |
お餅の分量 | 1個40gなら | 1個50gなら |
---|---|---|---|---|---|
145~154㎝ | 1400kcal~ | 130g | 91g | 2.2個 | 1.8個 |
155~164㎝ | 1600kcal~ | 150g | 105g | 2.6個 | 2.1個 |
165~173㎝ | 1800kcal~ | 180g | 126g | 3.1個 | 2.5個 |
174~181㎝ | 2000kcal~ | 210g | 147g | 3.6個 | 2.9個 |
※ 市販のお餅は1個あたり 40g~50gの範囲で販売されているものが多くあります
※ ご自宅でお餅を作る場合は、市販品の様に1個50gに計量し小さめに切り分けておくと便利です。
表を見ていただくとお分かりの様に、ごはんの分量と比較してお餅は見た目よりもエネルギーが高い食品です。
最初に書いていたように一度に50gのお餅を5個食べるとなんと!!
ごはんに換算すると約360gのごはんを食べているのと同等量になるのです。驚きですね。
おにぎりに例えると…市販のおにぎり1個が約100gなので、約3.6個分です。
カロリー計算すると 主食だけで約580kcalになります。食べ過ぎには注意しましょう。
私のおすすめのお餅の食べ方は・・・野菜の具沢山お雑煮にいれる事です
当院のお正月料理の一例 お雑煮 (餅なし)
【材料】
大根…30g 人参…5g せり…2g ごぼう…5g 鶏肉…10g
【調味料】
薄口しょうゆ…3g みりん…1g 食塩…0.5g だし汁…150ml
エネルギー:26kcal たんぱく質:2.8g 脂質:0.2g 炭水化物:3.3g 食塩相当量:1.0g
薄味ですが色々な具材を入れることにより素材の味でおいしく食べることができます。
※野菜はお好みで増やしてみてください。
※お餅はご自分のカロリー分を調整して入れましょう。
・・・・それ以外にも少し注意してみませんか?・・・・
② アルコールは控えめにしましょう
⇒アルコールはカロリーが高く栄養素はほとんど含まれないため主食の代わりにはなりません。飲む場合はくれぐれも飲み過ぎないように注意しましょう。
バランスよく主食も食べるようにしましょう。
③ いつも通り野菜のおかずも忘れずに食べましょう
⇒おせち料理は味付けが濃かったり甘かったりします。塩分や糖分を多く摂取してしまうので、野菜をしっかり組み合わせて食べるように心がけましょう。
★野菜の食べ方については過去のブログをご参照ください★
④ 年に1回だからといって食べ過ぎないように。食べる量に注意しましょう。
⇒重箱や大皿の料理はそのまま取り分けて食べると自分が食べた量を把握しにくいため、それぞれの銘々皿によそいながら食べるようにしましょう。
見た目でわかるので食べ過ぎを防ぐ効果もあります。
興味のある方はぜひお試しください。
今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
平成31年1月からも引き続き食事療法についてお話をしていきたいと思います。