血圧と食事の関係について

こんにちは、栄養管理室スタッフです。
2019年、本年もよろしくお願いいたします。

20190128-01

~食事療法シリーズ 第7回目~

今回は「血圧と食事について」をご紹介します。

※食事療法についてシリーズでご紹介しております。
過去の記事を読みたい方は下記のリンクをクリックして下さい。

皆さん、血圧は気にされていますか?
普段から気を付けているという方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は『血圧と食事の関係』についてお話をしてみたいと思います。

①高血圧って何?

安静状態での血圧が 慢性的に正常値よりも高い状態 を言います。
高血圧になると血管に負担がかかるため血管の内壁が傷ついたり、柔軟性がなくなって硬くなったりして動脈硬化を起こしやすくなります。

②放置するとどうなるの?

動脈硬化を促進し、脳疾患、心疾患、腎疾患など様々な病気につながる可能性があります。ご心配な方はかかりつけの医師に相談してみましょう。

③治療法は?

日常生活の改善、運動療法、食事療法、薬物療法があります。
運動療法、薬物療法に関しては、個人差がありますので、現在通院されている方は主治医へ相談してみましょう。

④どんな運動をするとよいの?

肥満がある場合はなるべく標準体重に近づくように運動を行いましょう。
継続的な運動の効果により血圧も改善されやすくなります。

そこで、私たちは自分のペースで毎日続ける事ができる『ウオーキング』や『散歩』をおすすめします。
なかなか時間が取れないな。ウオーキングや散歩は難しいな。と言う方は
たとえば・・・

  • 近所への買い物はなるべく徒歩で移動してみる。
  • 車で買い物に行く場合は、駐車場は敷地内の遠くの方に車を止めて店まで歩く。
  • 買い物の時は店内を意識して歩く。
  • テレビを見ながらストレッチをしたり、空いた時間にラジオ体操を行ってみる。

などはいかがでしょうか?

★体重を落とそうと考えている方は、月に 1㎏減まで を目安としましょう。
普段から多く食べている方は食事量の見直しが必要ですが、極端に食事量を減らし過ぎて体重を落とすのは、リバウンドにつながるのでお勧めできません。

⇒一人分の食事の目安量については
『第2回目の バランスよく食べるコツ』をご参照ください。

⑤食事療法はどんなことをしたらよいの?

(1)摂取エネルギーは?
標準体重を維持する量を目安にしましょう。
標準体重×25~30キロカロリー/日が目安です。
ご自身の身長・体重から肥満度、標準体重、適正エネルギーが求められます。

⇒計算方法については、
『第3回目の 1日に必要な適正エネルギーの計算方法』をご参照ください。

(2)食塩のとり過ぎがないか食生活の見直しが必要です。
日常的に塩分を摂りすぎることにより血圧が高くなります。

調味料(醤油・塩)以外にも、みそ汁などの汁物、お鍋料理、漬物類、肉・魚の加工食品類(ハム、ウインナー、ベーコン、さつま揚げ、笹かま、かまぼこ等)、チーズ、お惣菜など、ほとんどの食品には塩分が含まれています。
特にこれらをよく食べている。という方は、食べる分量を見直しましょう。

⇒塩分の摂取量を減らしたいと思う方は
『第5回目の 塩分を摂り過ぎないコツ』をご参照ください。

(3)積極的にカリウム、マグネシウム、カルシウムの摂取を行いましょう。
食事のバランスが大切です。
カリウムが多く含まれるもの・・・代表的なものは野菜です。

※果物にもカリウムは多く含まれますが、果物には糖分が多く含まれており食べ過ぎるとカロリーオーバーや血糖値の上昇につながる可能性がありますのでご注意ください。適量なら摂取をお勧めします。

⇒野菜の効果・1日の必要量については
『第1回目の 血糖値を上げにくい食べ方について』をご参照ください。
⇒果物の適正量については
『第4回目の 果物の適正量について』をご参照ください。

なんでもバランスは大切です。
最近の情報番組ではいろいろな健康情報を紹介していますね。皆さんも一度はご覧になったことがあるかもしれません。
例えば、『これを食べたら○○が良くなる、○○が治る』という食材も色々紹介されていますが、それらの食品・効能がすべての人に対して当てはまる訳ではありません。

★やってみよう。と試す場合の注意点★
病院へ通院されている方は主治医や病院スタッフへ一度ご相談ください。
病院へ通院されていない方はやり過ぎ(食べ過ぎ)にはご注意ください。
何事もほどほどが肝心です。

今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
次回もお楽しみに。