~食事療法シリーズ 第10回目~
今回は「脱水症状に気を付けましょう。隠れ脱水 になっていませんか?」のお話をしたいと思います。
※食事療法についてシリーズでご紹介しております。
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急に暑い日が続くようになりましたね。
皆さんは 水分補給 はどのようにされていますか?
例えば・・・
のどが渇いたときに飲む? 時間を決めて定期的に飲む? どちらが多いでしょうか?
年齢を重ねるとのどが渇いたと感じる力が鈍くなり、感じにくくなります。
そのため、知らないうちに脱水状態になっている場合があります。
Q.脱水とは?
A.体内の水分とミネラルの一つであるナトリウム(塩)が不足している状態です
Q.脱水が起こりやすいタイミングは?
A.日常生活時(就寝時、入浴前後、飲酒のあと)・体調不良時(下痢、嘔吐、発熱時など) 運動をしているとき などです
水分が失われると血管の中の血液濃度が高くなり、血液ドロドロ状態になりやすくなります。そのため、体調不良だけではなく、脳梗塞や心筋梗塞などを誘発する可能性もあります。
Q.予防法は?
A.のどの渇きを感じる前にこまめに水分をとることが重要です。
じっとしていても皮膚や呼吸から水分を失っています →これを不感蒸泄(ふかんじょうせつ)といいます。大人の場合、体重1㎏あたり約20mlの不感蒸泄があるので、体重50㎏の人では、 約1000mlの水分が失われています。
Q.どのタイミングで水分補給が必要なの?
A.★日常生活時の場合
のどの渇きを感じる前にこまめに水分を摂るようにしましょう。
就寝時、入浴前後、飲酒のあとには特に意識をして水分補給をしましょう。
注意!! ご存知ですか??
暑くなるとビールなどのお酒がおいしく感じますよね?
のどが渇いたときに飲む方も多いと思いますが、実はお酒は水分補給にはなりません。アルコールを代謝するために体内の水分が使われます。利尿作用により飲んだ以上に体内から水分が排泄されるため注意しましょう。
A.★運動時の場合
運動をして汗をかいた後ではなく、運動前、運動中にも水分摂取をするようにしましょう。
スポーツドリンクについて
薬局やスーパーなどでスポーツドリンクや経口補水液などが販売されています。これらは汗をかいた時、水分と塩分補給にとても良いものなのですが、糖分も多く含まれているのでとり過ぎには注意が必要です。たとえば、血糖値が高めの方がこれらのドリンクを一気にがぶ飲みすると、血糖値が一気に上昇して高血糖を引き起こす可能性があります。スポーツドリンクにはゼロカロリータイプもあります、商品によっては少量糖分が含まれているものもあるため、一気飲みすると血糖値を上げてしまう可能性があります。気になる方は、少量ずつこまめに飲むことをお勧めします。
Q.1日に取る水分の目安量は?
A.食事を含めて1日2000mlを目安にするとよいでしょう。
一汁三菜の食事を3食食べて・・・・約1000ml
水やお茶、牛乳などをコップで5~6杯飲んで・・・・約1000ml
ただし、かかりつけの医師に水分摂取について助言を受けている方、心臓疾患や腎疾患等により水分摂取制限がある方はこの通りではありません。
必ず主治医に相談の上、適切な水分摂取量を確認しましょう。
こまめな水分摂取を心掛けて、脱水症状にならないようにお過ごしください。
今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。