スタッフブログ 2019/03/06

20190304-01

こんにちは、栄養管理室スタッフです。

~食事療法シリーズ 第8回目~

今回は「中性脂肪ってなに?食事との関係」についてご紹介します。

※食事療法についてシリーズでご紹介しております。
過去の記事を読みたい方は下記のリンクをクリックして下さい。

皆さんは、ご自身の健康診断の結果はご存知ですか?
そろそろ健康診断を受けようかと思い、その前に食生活、生活習慣を見直すという方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回は『中性脂肪』についてご紹介します。

① そもそも『中性脂肪』って何?

血液中に存在する脂肪の一つが中性脂肪です。
数値が上昇すると血液中に脂質が多すぎる状態になり脂質異常症(高脂血症)と言われます。

② 脂質異常症(高脂血症)って何?

血液中に存在するコレステロールや中性脂肪などの脂質(血清脂質)の値が非常に高い状態をいいます。

正常な血液の中には、つねに一定の脂肪分が保たれていますが、何らかの理由でこのバランスが崩れてしまうのです。
特に自覚症状はないので、健康診断などで判明する方が多くいらっしゃいます。

③ 増えすぎるととどうなるの?

体内の中性脂肪が増えすぎてしまうとコレステロールのバランスが崩れて動脈硬化を起こす可能性を高くしてしまいます。

④ 動脈硬化になるとどんな病気になるの?

脳血管疾患、心疾患、腎疾患など様々な病気につながる可能性があります。
ご心配な方はかかりつけの医師に相談してみましょう。

⑤ 治療法は?

日常生活の改善、食事療法、運動療法、薬物療法があります。
運動療法、薬物療法に関しては、個人差がありますので、現在通院されている方は主治医へ相談してみましょう。

★運動療法は?
毎日適度に体を動かすことが大切です。
1日30分程度の有酸素運動がお勧め。
(※有酸素運動とは…酸素を使い体内の糖質・脂質をエネルギー源として消費する、筋肉への負担が少ない運動のこと)

まずは手軽にできるウォーキングや散歩、日常の生活活動強度を増やしましょう。
「いつでも、どこででも、気軽にひとりでもできる」が基本です。
※持病のある方は必ず主治医に相談してから運動を始めましょう。

⑥ 食事療法はどんなことをしたらよいの?

★まずは自分にふさわしいカロリーを自覚しましょう。
体内の中性脂肪の量をコントロールするためには、1日の摂取カロリーを目標範囲内に抑えることが大切です。

摂取エネルギーは、標準体重を維持する量を目安にしましょう。
標準体重×25~30キロカロリー/日が目安です。
ご自身の身長・体重から肥満度、標準体重、適正エネルギーが求められます。

※計算方法については『第3回目の 1日に必要な適正エネルギーの計算方法』をご参照ください。

第3回目 1日に必要な適正エネルギーの計算方法

★中性脂肪を減らすには
・腹八分目を心掛けましょう。食べ過ぎはよくありません。
また、夜遅くに食べることも良くありません。夕食はなるべく早い時間に食べ終わるようにしてみましょう。

・エネルギーの高い食品は控えめにしましょう。
お酒も実は高カロリーです。揚げ物もなるべく控えましょう。
体に良いといわれている油(例えば…オリーブオイル、アマニ油など)も高カロリー食品です。大さじ1杯で80kcalもあるのですよ。
なんでもとり過ぎはよくありません。

・積極的に野菜、海藻、きのこ、こんにゃくなどの食物繊維や、赤身の肉や白身の魚、大豆製品などを積極的に取りましょう。
肥満防止には野菜の多い和食がお勧めです。

※野菜の効果・1日の必要量については『第1回目の 血糖値を上げにくい食べ方について』をご参照ください。

第1回目 血糖値を上げにくい食べ方について

・甘いものも食べ過ぎないようにしましょう。
糖分のとり過ぎもよくありません。

・外食が多い人は?
単品メニュー(丼物、麺類など)になると食品や食材に偏りが出てきます。
定食のように野菜もまんべんなく食べることができるメニューを選択しましょう。
どうしても単品メニューしかないお店の場合は、野菜のおかず(サラダやおひたしなど)も1品組み合わせましょう。
例えば、野菜がたくさん入っている麺類でも大丈夫です。

・野菜の漬物は野菜として食べても良いの?
漬物は塩分が多いので野菜のおかずには含まれません。
塩分を摂りすぎると血圧が高くなるのでご注意を!

・果物は食べても良いの?
果物には糖分が多く含まれており食べ過ぎるとカロリーオーバーや中性脂肪の上昇につながる可能性がありますのでご注意ください。

※果物の適正量については『第4回目の 果物の適正量について』をご参照ください。

第4回目 果物の適正量について

今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
次回は『コレステロールが高い人の食事療法の工夫について』を紹介したいと思います。

スタッフブログ 2019/02/28

こんにちは。総務課のスタッフです。
今回は、先日当院で開催したQI大会についてご紹介します。

当院では半年に1度、このQI大会を開催しています。

QIとは、クオリティ・インディケータ(Quality Indicator)の略で臨床指標のことを意味し、医療におけるプロセス(過程)とアウトカム(成果)の指標を用い評価を行うことです。

当院でのインシデント・アクシデント報告は月700~800件報告があげられていて、毎週木曜日に医師、看護師、医療技術、事務含めたすべての職種が参加し再発防止のために検討会を行い医療の質の向上に努めています。

QI大会はその一環で、各部署が対策を立てたその後の評価や、新たに取り組んでいるものの報告を半年に一度、1日かけて大会形式でおこない、どの部署が問題点やリスクを明確にし、計画的に改善策を実施してきたかを評価しています。

今回、第5回目となるQI大会は、2月16日(土)に行われ19演題が発表されました。

  • 人工呼吸器についてのインシデントへの取り組み(HCU)
  • 下肢静脈瘤検査に対する超音波検査法の見直し(検査科)
  • センサーベッド使用中の管理(3東病棟)
  • 貴重品管理表の導入(4東病棟)
  • 麻薬の取り扱いについて(4西病棟)
  • 離設防止対策について(シルバーホームいずみ)
  • 患者安全に関する取り組み(手術室)
  • 造影CTにおける血管外漏出を防止(放射線科)
  • 溶解液50ml製剤導入後の追跡調査(薬剤部)
  • 労務管理の徹底と時間外意識の変革について(総務課)
  • 身体抑制解除時間の導入と身体抑制率の推移.(3西病棟)
  • リハビリテーション総合実施計画書運用方法の評価(リハビリテーション科)
  • セル看護導入の成果(2西病棟)
  • 配膳抜け・間違いに関しての分析(栄養科)
  • 人工呼吸器外れへの対応策について(6西病棟)
  • 乳がん検診書類記入漏れ(医事課)
  • 患者情報の入力・変更業務の見直し(透析室)
  • 人工呼吸器 Trilogyにおける服設定誤動作を防止するための対策(臨床工学室)
  • 敗血症患者に対する迅速な抗菌薬投与について(外来)

1位は、2西病棟のセル看護導入の成果

セル看護導入で患者様の側にいる時間を十分にとることを考え、ベッドサイドで仕事をすることでナースコール件数の減少、転倒・転落の減少、抑制率の減少につながったことを発表しました。

2位は、3西病棟の身体抑制解除時間の導入と身体抑制率の推移

抑制解除時間の導入により、抑制解除に向けての工夫・対策が増加され抑制率の減少につながったことを発表しました。

3位は、外来の敗血症患者に対する迅速な抗菌薬投与について

迅速な抗菌薬の投与が患者の生命予後に影響を与えることを考え、血症プロトコルの作成・qSOFAスコアの導入を行ったことによりスタッフの敗血症に対する知識が向上し、診断から抗菌薬の投与時間が短縮されたことを発表しました。

個人賞の表彰もあり、インシデント・アクシデント報告を多く出した職員が業務改善の意欲があると評価され表彰されます。
今回は1位127件 2位100件 3位82件で表彰されています。

恒例の大会となり回を重ねるごとに各部署での発表もよくなってきているのが実感されます。今後も、医療の質、業務の質を高められるよう続けていきます。

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スタッフブログ 2019/02/27

20190227-02

こんにちは、看護部スタッフです。
段々と暖かい日が増え始め、春が近づいて来ていることを実感出来る時期となりました。

今回は私たち病院スタッフが実際に行っている職場の維持改善のために行われている”5S活動”について紹介したいと思います。

5S活動とは

  • 整理
  • 整頓
  • 清掃
  • 清潔
  • しつけ

の5つの頭文字を表したもので、企業等で多く取り組まれている活動です。

実際に私たちがどのようなことを実践しているのかというと、

整理:不要なものを捨てる

現在使用していないもの、期限が切れているもの等は常に点検し、余計なものは処分しています。

整頓:使いやすく並べて表示する

物の配置は表示や色分けすることによって、誰が見てもわかりやすいようにしています。

清掃:綺麗に掃除をしながら合わせて点検する

常に職場が綺麗になっているということを意識し、こまめに掃除をしています。

清潔:綺麗な状態を維持する

掃除した状態を維持できるように、心がけて仕事をしています。

しつけ:綺麗に使うように習慣づけること

周知徹底して上記が行われるよう、声がけやポスターの掲示等を行なっています。

5S活動を徹底することで、働きやすくなるだけでなく事故の防止にも繋がるとされ、私たちスタッフも普段から心がけて働いています。
実際にこの活動を行なっていることによって、物を探すということが少なくなったように思います。
その分時間の短縮、準備物の間違い等が少なくなり、スムーズに仕事が出来るようになっています。

この5S活動は企業の取り組みとして行われているものですが、春から何かを変えたい!と思っている方は、日常生活の中でも役に立つと思いますので、ぜひ参考にしてみて下さい!

スタッフブログ 2019/02/24

20190224-01

こんにちは、看護部スタッフです。

当院は毎日多くの救急車を受入れています。
その中に少数ですが鼻出血(鼻血)の患者さんがいらっしゃいます。

なんの前触れもなくつーっと血が流れたら慌ててしまいますよね。
今回は突然の鼻血に慌てず対応できる方法についてお話しします。

鼻血の原因とは?

子どもさんの場合、鼻のなかが痒くて鼻ほじりをしたり、鼻を強くかんで粘膜を傷つけることで出血します。
出血を起こしやすいポイントがキーゼルバッハ部位というところです。
鼻に指を少し入れた部分で血管が多く粘膜が薄いため傷つきやすくなっています。

大人の場合原因不明のことが多いですが、鼻粘膜の乾燥で傷ついたり、アレルギー性鼻炎など炎症によるものがあげられます。
また、高血圧の初発症状の一つでもあります。抗凝固薬(血液をさらさらにする薬)を内服している方も鼻血が止まりにくいです。

応急処置のポイントについて

1.あわてない

だれでも血を見るとびっくりします。びっくりすると血圧も上がり血が止まりにくくなります。
子どもさんが泣いているときは安心できるよう声をかけてください。
まずは深呼吸をして落ち着きましょう。

2.鼻をしっかり押さえる

基本的に鼻の中にはティッシュなど入れません。
親指と人差し指で小鼻を5~10分間しっかりとつまんで押さえてください。

3.座った姿勢で安静にする

鼻を押さえている間は、うつむき加減になりすわって安静にします。
横になったり上を向くと血液がのどに垂れ込んで気持ち悪くなります。

大量の出血がある、30分以上止まらない、数時間後・数日以内に繰り返すなどの症状があるときは専門的な処置が必要となります。お近くの耳鼻科を受診してください。

スタッフブログ 2019/02/15

こんにちは、地域連携室の作間です。
今回は、当院で行っている医療講演会についてご紹介します。

3年ほど前、現在の佐野憲院長が赴任してから、平日ほぼ毎日のように、院内または地域の市民センターや公民館をお借りして医師や検査技師、薬剤師等の医療講演会を開催しています。
これまでは、町内会や企業様からのご依頼があったときに、コミュニティセンターや会議室等にて、ご希望の講演を行ってまいりました。
こちらは依頼講演として、引き続き行っております。

20190215-01

最近、医療講演を行っておりますと、だいたい5~10人ほど、多い時では20~30人の方にご参加いただいております。
ご参加いただいた皆さまからは、もっと多くの人に聞かせたいとか、宣伝足りないんじゃないのとか、こういう講演聞きたい等のご意見ご感想をいろいろな会場で、直接お話しを頂けることを、とても嬉しく感じています。
それだけ講演を気に留めてくださっていることが、伺えるように思います。

20190215-02

また昨年1月には第1回特別医療講演として、仙台銀行ホールイズミティ21の小ホールをお借りし、外科の加藤一郎医師、循環器内科の福本優作医師、放射線科の小野芳文技師長の講演を行いました。
そして特別ゲストには鈴木明子さんを迎えて、東北福祉大在学中に病を抱えながらも、練習に向き合っていた感動のお話しを講演くださいました。
当日の入場者は定員を超えてしまい、せっかく来ていただいた皆さまには大変申し訳ございませんでした。

第2回目の特別医療講演は、昨年11月に外科の加藤一郎医師、眼科の髙橋絵利子医師、循環器内科の福本優作医師の3名の講演の他に、特別ゲストに縁筆家の曽山尚幸さんをお招きして、闘病生活の講演と書道パフォーマンスをご披露いただきました。
こちらも盛況のうちに閉幕いたしましたので、詳しくは11月17日のブログをご覧下さい。

2018.11.17 「特別医療講演会」

そして先日、第3回目のお問い合わせもございました。第3回目のスケジュールは今のところ未定ではございますが、今後も地域の皆さまに楽しみにされるようなイベントとして、開催できるように取り組んで参りたいと思います。

今月のスケジュールはこちらにございますので、お時間がございましたら、是非いらしてください。
心よりお待ち申し上げます。

2019年2月医療講演会

これからもより良い講演を皆さまにお届けできるよう、取り組んでまいりたいと考えております。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。

地域連携室 作間