スタッフブログ 2019/07/19

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こんにちは。看護部スタッフです。

梅雨に入り、毎日じめじめとした天気が続いていますね。この時期は様々な病気を発症しやすくなる季節です。梅雨はどのような人でも体の中の水分を発散させにくくなり、免疫力が低下しやすく体調不良を訴える人が多いといわれています。

主な症状として体がだるい(倦怠感)、食欲不振、むくみ、神経痛、食欲不振、リウマチ、喘息、アトピーの悪化などがあげられます。
ちょっと風邪気味かも・・・と思い市販薬を飲んでも微熱や咳が続くことがある・・・という方・・・・。実は単なる風邪ではなく、『夏型過敏性肺炎(夏型肺炎)』の可能性があります。

夏型過敏性肺炎(夏型肺炎)の原因と症状とは

原因は家の中のカビによるアレルギー反応によるものと言われています。

咳は1回に2Kalものエネルギーを消費するとも言われています。
咳が続くことで疲労を感じやすくなるだけでなく、夜中に起きることで睡眠の質がさがりさらに抵抗力の低下を招きます。
ここ数年、カビアレルギーの患者さんは増えているそうです。
カビはお風呂場や台所なでのジメジメした湿度の高い場所に生えると思いがちですが、実はリビングや寝室にもたくさんカビはいます。
水回りのカビは湿気が大好きで湿度90%くらいの環境に生えます。
それに対し、比較的湿気がなくても生きていけるのがホコリに潜むカビで、ホコリと一緒に空気に漂っているのが特徴です。
カビが増殖する際には『胞子』を空気中に放出し、そのカビ胞子を私たちが吸い込みます。
そのカビ胞子に対して敏感に反応して咳が出る状態になってしまうのが夏型肺炎です。

原因となっているカビの対策方法について

① 掃除・カビ予防

湿度が高いお風呂場は、使用後に換気するだけでなく、床や壁の水滴を拭きとるとカビの発生をおさえることができます。
それ以外にも湿度が高くなりやすいキッチンの流し周囲、洗面所や脱衣場、洗濯機置き場、北側の収納などは要注意です。
掃除やカビ取りをしてよく乾かしたのちに、消毒用アルコールを塗るとカビが発生しにくくなるそうです。

② エアコンの掃除

自動クリーニング機能付きのものでない場合、定期的にフィルターを掃除し(週に1度が理想的だそうです)、使用後は送風モードにしてエアコン内を乾燥させましょう。
また、時々窓を開けて風通しをよくし、カビ胞子などを外に出すことも大切です。

③ 湿度の管理

湿度の低い部屋に移るか、湿度が50%以下になるように調整する 部屋に湿度計をおいて湿度をチェックしましょう。
梅雨の時期は洗濯物の室内干しの機会が増えます、部屋の中の湿度が上がり、カビの原因に・・・。
除湿機や扇風機、サーキュレーターを活用し湿度が上がるのを防ぎましょう。
ただし、除湿機のタンクやフィルターの清掃は定期的に行いましょう。

以上、家の中の簡単なカビ対策について簡単に紹介させていただきました。
夏本番まであと少しです。環境と体調を整えてさわやかな夏を迎えましょう!

スタッフブログ 2019/06/14

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こんにちは、栄養管理室スタッフです。

~食事療法シリーズ 第10回目~

今回は「脱水症状に気を付けましょう。隠れ脱水 になっていませんか?」のお話をしたいと思います。

※食事療法についてシリーズでご紹介しております。
過去の記事を読みたい方は下記のリンクをクリックして下さい。

急に暑い日が続くようになりましたね。
皆さんは 水分補給 はどのようにされていますか?

例えば・・・
のどが渇いたときに飲む? 時間を決めて定期的に飲む?  どちらが多いでしょうか?

年齢を重ねるとのどが渇いたと感じる力が鈍くなり、感じにくくなります。
そのため、知らないうちに脱水状態になっている場合があります。

Q.脱水とは?

A.体内の水分とミネラルの一つであるナトリウム(塩)が不足している状態です

Q.脱水が起こりやすいタイミングは?

A.日常生活時(就寝時、入浴前後、飲酒のあと)・体調不良時(下痢、嘔吐、発熱時など) 運動をしているとき などです
水分が失われると血管の中の血液濃度が高くなり、血液ドロドロ状態になりやすくなります。そのため、体調不良だけではなく、脳梗塞や心筋梗塞などを誘発する可能性もあります。

Q.予防法は?

A.のどの渇きを感じる前にこまめに水分をとることが重要です。
じっとしていても皮膚や呼吸から水分を失っています →これを不感蒸泄(ふかんじょうせつ)といいます。大人の場合、体重1㎏あたり約20mlの不感蒸泄があるので、体重50㎏の人では、 約1000mlの水分が失われています。

Q.どのタイミングで水分補給が必要なの?

A.★日常生活時の場合
のどの渇きを感じる前にこまめに水分を摂るようにしましょう。

就寝時、入浴前後、飲酒のあとには特に意識をして水分補給をしましょう。

注意!!  ご存知ですか??
暑くなるとビールなどのお酒がおいしく感じますよね?
のどが渇いたときに飲む方も多いと思いますが、実はお酒は水分補給にはなりません。アルコールを代謝するために体内の水分が使われます。利尿作用により飲んだ以上に体内から水分が排泄されるため注意しましょう。

A.★運動時の場合
運動をして汗をかいた後ではなく、運動前、運動中にも水分摂取をするようにしましょう。

スポーツドリンクについて

薬局やスーパーなどでスポーツドリンクや経口補水液などが販売されています。これらは汗をかいた時、水分と塩分補給にとても良いものなのですが、糖分も多く含まれているのでとり過ぎには注意が必要です。たとえば、血糖値が高めの方がこれらのドリンクを一気にがぶ飲みすると、血糖値が一気に上昇して高血糖を引き起こす可能性があります。スポーツドリンクにはゼロカロリータイプもあります、商品によっては少量糖分が含まれているものもあるため、一気飲みすると血糖値を上げてしまう可能性があります。気になる方は、少量ずつこまめに飲むことをお勧めします。

Q.1日に取る水分の目安量は?

A.食事を含めて1日2000mlを目安にするとよいでしょう。
一汁三菜の食事を3食食べて・・・・約1000ml
水やお茶、牛乳などをコップで5~6杯飲んで・・・・約1000ml
ただし、かかりつけの医師に水分摂取について助言を受けている方、心臓疾患や腎疾患等により水分摂取制限がある方はこの通りではありません。
必ず主治医に相談の上、適切な水分摂取量を確認しましょう。

こまめな水分摂取を心掛けて、脱水症状にならないようにお過ごしください。
今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。

スタッフブログ 2019/06/08

こんにちは、広報スタッフです。

6月6日に泉消防署の方にお越しいただき、当院における防災知識の向上を目的とし、新入職員や消火器を取り扱ったことのない職員を対象に実施しております。

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最初に消防士の方より講義がありました。

資料の中で平成28年の事業所火災の原因として多いものは、

  • コンロからの出火が7件
  • 電気プラグ、スイッチ等からの出火が5件
  • コード、屋内配線等からの出火が4件
  • 放火(疑い)が4件
  • たばこが原因の出火が3件

とのことでした。

当院でも気を付けなければいけないと感じたのは、テーブルタップへの異物混入による火災です。
蛇口付近、お茶など飲み物がかかりやすいところに、テーブルタップを置いていると発火の原因にもなるので気を付けましょう。

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上記は実際に消火器訓練をしている様子です。
消火器を取り扱ったことがない職員もいたので、初期消火を対応するにあたって良い経験となりました。

今回、私も参加させて頂いて感じたことは、実際火災が発生した際に訓練同様の動きが出来るか、緊急時には落ち着いて行動することの大切さを改めて感じました。この機会に自宅、職場等で万が一の事態が起こった際や緊急時の対応等について、今一度考えてみたいと思います。

今後も非常事態に備え、このような訓練を定期的に行っていきます。

スタッフブログ 2019/05/28

こんにちは、広報スタッフです。
4月27日より心臓カテーテル室の改修工事を行っておりましたが、1ヶ月経過した現在の状況をご報告致します。

【2019年5月28日撮影 心臓カテーテル室 操作室】

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また、新しい血管造影装置も設置されました。

【2019年5月28日撮影 心臓カテーテル室 血管造影装置】

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心臓カテーテル室は6月から稼働します。

スタッフブログ 2019/05/25

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こんにちは、栄養管理室スタッフです。

~食事療法シリーズ 第9回目~

今回は「悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が高い人の食事の改善方法について」をご紹介します

※食事療法についてシリーズでご紹介しております。
過去の記事を読みたい方は下記のリンクをクリックして下さい。

① そもそも『コレステロール』って何?

血液中に存在する脂肪の一つです。数値が上昇すると血液中に脂質が多すぎる状態になり脂質異常症(高脂血症)と言われます。

【基準値】
総コレステロール 正常値範囲 130~219 ㎎/dl
中性脂肪 正常値範囲 33~149 ㎎/dl
HDLコレステロール 正常値範囲 40~70  ㎎/dl
LDLコレステロール 正常値範囲 63~139 ㎎/dl

上記は基準値を示していますが、検査結果が正常値範囲の中に入っていても油断は禁物ですよ!

② 脂質異常症(高脂血症)って何?

血液中に存在するコレステロールや中性脂肪などの脂質(血清脂質)の値が非常に高い状態をいいます。
正常な血液の中には、つねに一定の脂肪分が保たれていますが、何らかの理由でこのバランスが崩れてしまうのです。
特に自覚症状はないので、健康診断などで判明する方が多くいらっしゃいます。

③ 中性脂肪とは?

⇒前回のブログ『第8回目の 中性脂肪ってなに?』をご参照ください。
※中性脂肪が増えすぎると善玉コレステロール(HDLコレステロール)を減らし、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を増やしてしまいます。

④ 善玉コレステロール(HDLコレステロール)とは?

血管の内側に付着したLDLを見つけては回収するとういう働きをします。
善玉というネーミングからもわかるように、HDLは体内に余分なLDLを増やさない働きをしてくれます。
血液検査で総コレステロール量がそれほど高くなくても、HDLコレステロールの量が少なければ注意が必要です。

⑤ 悪玉コレステロール(LDLコレステロール)とは?

食品から摂取したり、肝臓で合成されたコレステロールを全身の細胞に運ぶ役割があります。
LDLコレステロールが増えすぎるとと、血管の内側へのLDL付着を促し、動脈硬化を起こす可能性が高くなります。

⑥ 動脈硬化になるとどんな病気になるの?治療法は?

⇒前回のブログ『第8回目の 中性脂肪ってなに?』をご参照ください。

⑦ 食事療法はどんなことをしたらよいの?

★まずはご自分にふさわしいカロリーを自覚しましょう

※ 計算方法は、『第3回目の 1日に必要な適正エネルギーの計算方法』をご参照ください。

★コレステロールが多く含まれる食品の食べ過ぎはありませんか?

コレステロールが高い人はコレステロールの量の調整が必要です。
適正コレステロール摂取量:1日300㎎ まで。
LDLコレステロール高値が続く人:1日200㎎までにしましょう。

例えば・・・卵(M玉1個 約50g)で 210㎎ もあります
ただし、卵黄の部分に多く含まれていて白身の部分にはコレステロールはほとんど  含まれていません。
卵を1日1回以上食べる方、もしくは下記のコレステロールを多く含む食品類を 食べる場合は、その日1日の食事では何種類も重ねて食べないようにしましょう。

◎ 一般的にコレステロールが多く含まれている食品例 ◎

鶏卵(黄身)、うずらの卵、イカ、たこ、小魚(頭から内臓まで全部食べることができる小魚:煮干しなど)、魚卵(すじこ、たらこ、いくら、うに、数の子など)、牛・豚・鶏の内臓(レバー・砂肝)、肉の脂身、バター、ラード など

!!注意!!
●コレステロール含有量が少ない食材でも、体内でのコレステロール合成を促す食材 もあります。食べ過ぎにはご注意を。
(例:インスタントラーメン、チョコレート、牛乳、チーズ、ショートケーキなど)
●お菓子にも卵を多く含んでいるもの(カステラ、シュークリームなど)があります。
沢山食べている方は注意をしましょう。

★野菜を食べましょう

野菜に含まれる食物繊維にはコレステロールの吸収を抑えてくれる働きがあります。
毎日(毎食)の食事で意識して野菜、海藻、きのこ、こんにゃくなどを取りましょう。

※ 野菜の効果・1日の必要量については

『第1回目の 血糖値を上げにくい食べ方について』をご参照ください。

ご自身の健康診断の検査結果等で気になることがありましたらかかりつけの主治医へ ご相談ください。
放っておいたり、これくらいなら大丈夫だろうと過信は禁物です。
当院では主治医の指示により、患者様へ栄養食事指導(有料)を行っております。
外来通院中の方で食事の話が詳しく聞きたいと思われた方は、受診の際にお気軽に主治医へご相談下さい。

なお、当院では医師や医療スタッフによる無料の医療講演会も行っております。
今回のようなコレステロールのお話もあります。
興味をお持ちの方は是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

医療講演会ページ

今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
次回もお楽しみに。